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太子堂八幡神社(世田谷区)の御朱印と見どころ

太子堂八幡神社の紹介

世田谷区にある太子堂八幡神社の参拝レポートです。

読み方は「たいしどうはちまんじんじゃ」です。境内では「幸せうさぎ」と呼ばれるうさぎが飼われていて、うさぎの神社としても知られています。最寄り駅は東急世田谷線の西太子堂駅ですが、三軒茶屋駅からも徒歩圏内です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

三軒茶屋の「太子堂八幡神社」へ

GW直前の4月の下旬、嫁と二人で東急世田谷線沿いにある神社をいくつか周りました。

きっかけは吉田松陰を祀った松陰神社の存在を知ったことです。

僕は子供の頃から幕末が好きでして(マニアックなほどではありませんが)、小学校の自由研究では新撰組についてまとめたこともあります。

源平とか戦国時代も大好きなのですが、幕末はまた特別で。

そんな幕末の志士たちにも思想的に大きな影響を与えた吉田松陰。彼を祀った神社が世田谷あると、嫁がどこからか情報を仕入れてきたんです。そこには吉田松陰のお墓や、松下村塾を模した建物もあるとか。

これは是非行ってみたいです。

さらに、松陰の命日は10月27日なのですが、月命日の毎月27日には吉田松陰のお姿の入った御朱印を頂けるとのこと。

ですので4月の27日、嫁を伴い松陰神社への参拝を決行することにしました。

松陰神社は東急世田谷線沿いにありまして、僕は普段行く機会もなく、これまでも全く縁がなかったエリアにあります。ですのでいつものパターンなのですが、せっかく行くのでしたら周辺の神社も回ってみようということに。

そして主に嫁が色々と下調べをしまして、まず名前が挙がったのが、こちらの記事で紹介する太子堂八幡神社です。

太子堂八幡神社は三軒茶屋に近い場所に位置し、古くから鎮座する歴史ある神社のようです。

境内には「幸せうさぎ」と呼ばれるウサギがいたり、御朱印にも可愛いうさぎが入っていたり、うさぎ推しの神社でもあるようで、気になります。

そんなこんなで、この日訪れる一社目の神社を太子堂八幡神社に決定しました。

まずは太子堂八幡神社に参拝し、その後は近くに見つけた若林稲荷神社に徒歩で立ち寄り、松陰神社に向かうというルートです。

まずは小田急線にて豪徳寺駅へ。そこから東急世田谷線に乗り換え、太子堂八幡神社の最寄り駅である西太子堂駅を目指します。

僕はもう上京して20年ほどになるのですが、もしかしたら東急世田谷線という路線に乗ったのは初めてかもしれません。2両編成で車内はどことなくバスのような感じです。都電荒川線みたいな。

記憶にないだけで、随分前に乗ったことがある可能性はありますが、とにかく新鮮でした。ちょっとワクワクもしてしまいました。

そんな世田谷線で西太子堂駅に降り立ち、地図を見つつ徒歩にて太子堂八幡神社に向かいます。

歩くこと5分ほどでしょうか。

前方に白い鳥居が現れ、太子堂八幡神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)です。第15代天皇である応神天皇の別名で、八幡神と同一視されています。

創建の具体的な年代は不明ですが、平安時代の後期以前と考えられています。創建当時は、この地を開拓した先祖を守護神として祀っていたと考えられています。

平安時代の終わり頃には、陸奥(現在の宮城、岩手)の安部氏征討に向かった源頼義と義家の親子が、道中に立ち寄り戦勝祈願をして、杯を交わし休憩したと伝えられています。

安土桃山時代には、源氏の氏神である八幡神が守り神として祀られるようになりました。

現在の社殿は昭和11~12年に掛けて造営されたもので、第二次大戦時の空襲でも被害を受けず、そのまま今に至ります。

古くからこの地の人々の心の拠り所として、厚く信仰されてきた神社です。

境内では「幸せうさぎ」と呼ばれるうさぎが飼われていて、うさぎの神社としても親しまれています。

 

境内案内

こちらが太子堂八幡神社の入口です。手前の左にある鳥居は、末社である弁天社のものになります。

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まずは弁天社に参拝します。社殿の中には弁財天さまの絵が飾られていました。

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太子堂八幡神社の鳥居へと向かいます。4月の下旬でしたので、入口には鯉のぼりが揺れていました。

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一礼して鳥居をくぐります。

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鳥居の先、すぐ左手が社務所です。工事中でして、授与所は手水舎隣りに移設しているとの案内も出ていました。

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参道を進みます。石段の先には社殿が見え、周囲は緑に囲まれているのが見えます。

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右手は公園になっています。

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石段の入口には、小さなウサギが。

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石段を上ります。

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石段を上り切ると、左手に手水舎です。

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照明や花がいい感じの手水舎ですね。お清めをします。

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境内案内図がありましたので目を通します。奥に見える末社には後ほど参拝することに。

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参道に戻ります。拝殿の全容も見えてきます。

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参道の両脇に狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

太子堂八幡神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さんです。子供もいます。

太子堂八幡神社の右の狛犬

 

社殿は黒に近い茶色を基調とした建物です。後ろの緑との調和が素敵です。

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左手には、御朱印や御守りの授与所が仮設されていました。

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奥には神楽殿があり、中には五月人形が飾られているのが見えます。そちらも後ほど行ってみることに。

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まずは拝殿へと進みます。

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拝殿の前にも狛犬さんがいました。こちらが左の狛犬さんです。

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こちら、テントの陰に隠れてしまっていた右の狛犬さんです。

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拝殿に彫られた龍が素敵でした。目が印象的です。

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無になり参拝します。

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参拝を終え、境内を散策してみることに。拝殿を振り返るとこんな景色です。

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拝殿の右手前には絵馬やおみくじなどのテントがあり、大きな丸い金魚が泳ぐ水槽もありました。

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境内の右奥には稲荷の赤い幟端が立てられていましたので、そちらに行ってみます。

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稲荷の手前に御神木の案内があり、社殿の奥を見ますと大楠が見えましたので、近づけるところまで近づいて見ます。でっかい御神木です。

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こちらが末社の稲荷神社。

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石段を上ると少し特徴のあるお狐さんがいました。稲荷神社にも参拝します。

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拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を右斜め前からの絵で。

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境内の右手にも鯉のぼりがなびいています。

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鯉のぼりの奥にあった松の木も大きくて素晴らしかったです。

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神楽殿にあった五月人形を改めて見に行きます。かっこいいです。

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神楽殿の前には「うちのタマ知りませんか?」のタマちゃんがいましたので、嫁と交互に記念撮影を。

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授与所の後ろにテントの待合室があり、そこにはインコのピーちゃんがいます。「人なつっこいインコです」と書かれていたので嫁が話し掛けたのですが、完全に無視されてました。

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今さらながら、拝殿の左手前にご由緒が書かれているのに気付きます。

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その脇には、縁結びのスポットにもなっている「相生の榊」です。

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二本の榊の木が空へと延びていました。

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社殿の奥は木々が茂っているのが見えます。

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相生の榊から左手にも境外へと通じる出入り口がありました。西門です。

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手水舎脇の末社に参拝します。こちらは出羽三山神社と塩竃神社になります。祠の前にはタコがいました。

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その奥が「幸せうさぎ」のいるエリアのようです。行ってみます。

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うさぎって可愛いですね。

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奥にもうさぎがたくさん。癒されます。

太子堂八幡神社のうさぎ

 

一通り境内を散策しましたので、仮設の授与所にて御朱印を頂きます。期間ごと限定の御朱印などがかなりあるようで、その案内も出ています。

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無事に御朱印を頂き、太子堂八幡神社を後にしました。

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参拝を終えて

この日は平日だったにも関わらず、参拝者が途絶えることなく訪れていました。

境内の入口にあった社務所が工事中でして、御朱印や御守りの授与所が仮設テントで拝殿の前にあり、そちらには御朱印などを求める人が並んでいました。おそらく限定の御朱印や、可愛い御朱印が頂けるということで、人気の場所なのではないかと思われます。テントの待合所もありましたので、土日などはもっと多くの人で賑わうのではないかと。

僕たちも参拝後に御朱印を頂いたのですが、4月の限定御朱印が桜とウサギの二種類あり、どちらも頂きました。

御朱印を待つ間にはスランプラリー的なものがありまして、うちの嫁はスタンプラリーが大好きでして、活き活きとしてやってました。

しかも一度スタンプを捺し間違え、もう一枚紙をもらってやり直してましたね。

下の写真左がそのスタンプです。境内社を回れるような仕組みになっています。右の画像は御朱印を頂いた際の挟み紙です。

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僕たちが訪れたのは4月の下旬でちょうど新緑が綺麗な季節だったので、緑が多い境内をのんびり歩くのは気持ち良かったです。

社殿の後ろも森のようになっていて、空襲でも被災せずに残ったという社殿との調和が綺麗でした。

社殿の右奥には御神木の大楠があり、その大きさは見事です。大楠には近づくことはできませんが、手前から見ることができますので、是非見てみてください。

境内の右手にあった大きな松も素晴らしかったです。

また、太子堂八幡神社には、動物たちも色々いました。

幸せウサギと呼ばれるうさぎちゃんたちが、手水舎の奥で飼われています。そう言えばウサギを見るのは久しぶりかもな~とか思いながら、その可愛い姿を観察させてもらいました。

うさぎの他にいたは、インコちゃんと、丸っこい大きな金魚(ピンポンパールという種類のようです)ですね。インコには嫁が必死に話し掛けてたのですが、完全に無視されてました。

ウサギもインコも可愛かったですし、緑も気持ち良かったですし、心地良い時間を過ごすことができました。

あとは、神楽殿に五月人形が飾られていて、そちらも印象に残っています。鯉のぼりも揺れていました。

ちなみにですが、太子堂という地名の由来は、近くにある円泉寺というお寺が聖徳太子を奉っていることから太子堂と呼ばれていて、それが町名になったそうです。円泉寺にも足を延ばしてみたかったのですが、少々距離がありましたので、この日は諦めました。いつか行けたら良いのですが。

まずは太子堂八幡神社、参拝できて良かったです。

この後僕たちは、地図で見つけた若林稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが太子堂八幡神社の御朱印です。4月限定の御朱印で、上が「サクラボール」、下が「幸せうさぎ春の夢」の二種類です。

太子堂八幡神社の御朱印

太子堂八幡神社の4月限定の御朱印

太子堂八幡神社では季節により御朱印が変わりますので、詳しくは神社の公式Twitterにて案内がありますので、そちらをご覧ください。種類によっては書き置きのものになる場合もあるようです。

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都世田谷区太子堂5-23-5です。

太子堂八幡神社の公式HPはこちらです。
https://www.taishido-hachiman.or.jp/

 

電車

世田谷線 「西太子堂駅」から徒歩5分。

西側(豪徳寺方面)の出口から出て、前の道路を右手に真っ直ぐです。

世田谷線 / 田園都市線 「三軒茶屋駅」から徒歩13~15分。

三軒茶屋駅からですと北西方面になります。徒歩ですとじゃっかん距離があります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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