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椙森神社(中央区/日本橋)の御朱印と見どころ

椙森神社の紹介

中央区日本橋にある椙森神社の参拝レポートです。

読み方は「すぎのもりじんじゃ」です。江戸時代には、江戸三森(椙森、柳森、烏森)の一つに数えられていた神社で、日本橋七福神の一つである恵比寿神もお祀りされています。小伝馬町駅と人形町駅の中間くらいに鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日本橋の「椙森神社」へ

この日は嫁と二人で日本橋の神社巡りをしていました。日本橋の神社の多さに驚きつつも、限られた時間でできる限り回ってみようと思い、地図を頼りに徒歩での神社巡りです。

まずは日本橋駅からスタートし福徳神社へ。そして隣接する薬祖神社への参拝を終えた後、点在する神社を回りつつ、小網神社を目指すと言うルートです。小網神社で御朱印帳を手に入れることがこの日の目的の一つでしたので、そのようなルートになりました。

薬祖神社からは宝田恵比寿神社と池洲神社に立ち寄り、こちらの椙森神社は、この日訪れる五社目の神社です。

僕たちは神社巡りに出掛ける際に、まず目的の神社について場所などを調べます。

そして、その周辺に神社があれば、その足でできる限り回ってみよう、という魂胆で、Googleマップで調べたりもするんです。

今回は福徳神社と小網神社を最初の目的地として設定し、さらにその周辺に神社があるのかどうか、Googleマップで「日本橋 神社」で検索したわけですよ。

すると、出るわ出るわ。大量の神社が。

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これだけたくさんの神社があると、もうどうしたら良いのかわからなくなります。

時間さえたくさんあれば、全部回っちゃうんですけどね。

どちらかと言いますと、全部回らなければ気が済まない性格ですので。

しかしこの日は、現実的にそれは厳しい状況でしたので、泣く泣く回る神社を絞りました。嫁と協議をしつつ。

で、目的として挙げていた福徳神社と小網神社を軸にして、その途中にある神社を、多少回り道をしながらも回ると言う形に落ち着きました。

この椙森神社も、そんな中間地点に位置していたため、今回訪れることになったわけです。

四社目の池洲神社への参拝を終えた僕たちは、そこから地図を頼りに椙森神社を目指して歩き始めます。

大きな道路を渡ってすぐ、池洲神社からは5分掛からないくらいの距離だったでしょうか。

特に迷うこともなく、無事に椙森神社に到着しました。

 

ご由緒

ご祭神は、五社稲荷大神(ごしゃいなりのおおかみ)恵比壽大神(えびすのおおかみ)です。

五社稲荷大神は、倉稲魂尊素戔嗚尊神大市比売大巳貴大神四大神の五柱の神様です。恵比壽大神は七福神のえびす様になります。

創建の詳しい年代は不明ですが、平安時代に藤原秀郷という武将が、平将門の乱を鎮める際に戦勝祈願し、その後に白銀の狐像を奉納したのが始まりとされています。

室町時代には、太田道灌が雨乞い祈願のため、京都の伏見稲荷より五社大神を勧請しました。

江戸時代には、江戸三森(椙森、柳森、烏森)の一つに数えられ、庶民や大名から厚く信仰されていたそうです。また、神道家である吉川惟足と言う人物により、恵比寿大神も祀られています。

現在の宝くじにあたる「富興行(富くじ)」が多く行われていた場所であり、境内には「富塚の碑」が建てられています。

大正時代には関東大震災により社殿が焼失してしまいましたが、昭和6年に再建されています。

ご祭神である恵比壽大神は、近くにある宝田恵比寿神社と同じく、日本橋七福神の一つ、恵比寿神としても信仰されています。

 

境内案内

大きな道路から一本入った、比較的静かな路地に椙森神社はあります。こちらが入口の鳥居です。

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鳥居のすぐ脇は駐車場ですが、月極めの駐車場です。

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一礼して鳥居をくぐり参道を進みます。参道はすぐに左に折れて延びています。

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狛犬さんがお出迎え。僕たちがこの日の神社巡りでは初めて出会う狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。ちょっとペコちゃんぽい可愛い狛犬さんでした。

椙森神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。子供もいて可愛いです。

椙森神社の右の狛犬

 

左の狛犬さんの脇に手水舎です。参道を左に折れてすぐの場所です。

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手水舎でお清めをします。

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手水舎のお隣に「富塚」がありました。現在の宝くじにあたる「富くじ」を記念して建てられた石碑です。

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拝殿の正面に立ちます。白を基調とした拝殿です。

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拝殿に向かい左手に、富塚の説明が書かれていました。日本ではここにしかないものだそうです。

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こちらは拝殿に向かって右手。椙森神社のご由緒書きがあります。

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参拝させて頂きます。

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拝殿を背にしますと、その正面が駐車場になっていて、奥には神楽殿が見えます。

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拝殿を背にして左手に、もう一つ鳥居がありました。こちらからでも椙森神社には入ることができます。

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せっかくなのでそちらの鳥居からも一度境外へ出てみます。境外からのアングルはこんな感じです。鳥居の先、右手が拝殿になります。

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再び境内に戻ります。こちらは拝殿を右斜め前から激写。かっこいいですね。

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拝殿の右手にももう一つ建物がありました。間にあるのが社務所のようです。

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こちらの社務所で御朱印を頂きました。椙森神社では、椙森神社の御朱印と、恵比寿神の御朱印、二つ頂くことができます。

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こちらは境内から見た、最初に入って来た入口の鳥居です。御朱印を頂き、椙森神社を後にしました。

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参拝を終えて

この日社目に訪れた椙森神社。

昔この辺りには杉の森が広がっていたとのことですので、おそらく社名はそれに由来しているのではないかと思います。

ペコちゃんのような可愛らしい狛犬さんと、白を貴重とした社殿が素敵な神社でした。

この日これまでに回った四ヶ所の神社には、どこも狛犬さんがいませんでしたので、ここが初めての狛犬さんとの対面です。だいぶ古い狛犬さんのように見えたのですが、顔も含めて全体的な容姿が可愛らしく、印象に残りました。ペコちゃんのような顔でしたので、とても愛着が湧いてしまいました。

鳥居をくぐりますと、すぐに白を貴重とした素敵な拝殿が目の前に現れます。境内は広くはありませんが、拝殿の存在感は大きかったです。

手水者の脇には「富塚」と言う石碑があったのですが、これは現在の宝くじにあたる「富くじ」を記念して建てられたものとのことで、そのような記念碑は日本でもここにしかないそうです。

江戸時代には、庶民がこの場所で富くじを購入し、その当選や落選に伴い、様々なドラマが繰り広げられていたのかな~などと想像してしまいます。富くじの仕組みは、現在の宝くじと一緒みたいですね。抽選によってくじの購入者が賞金を得る形で、くじの発行者がくじ代金で収入を得ると言う構造の賭博です。

明治時代には、この富くじは禁止になってしまったみたいですが、禁止後も民間では違法な闇富くじが行われていたとか。きっと宝くじって、賭博の一種ではありますが、昔から庶民の大事な娯楽でもあったんでしょうね。

僕たちがこの日最初に訪れた、同じく日本橋にある福徳神社も、数少ない富くじの発行が許されていた神社とのことですので、この辺りは富くじが盛んだったのかもしれません。

富くじが盛んだった頃を思い浮かべながら、広くはない境内でしたが、ゆっくりと散策もさせて頂きました。

また、こちらは日本橋七福神の一つに数えられている神社で、恵比寿さまが祀られている神社です。同じく近くの宝田恵比寿神社も、日本橋七福神の一つとして挙げられ、そちらも恵比寿さまが祀られていいる神社です。七福神が被ってますが。

おそらくこの二つはとても近い場所にありますし、何かしらの繋がりがあるのではないかな~と、勝手にそう思ったりもしました。どちらにも恵比寿さまがいますので。一応調べてみたのですが、二つの神社の繋がりはわからなかったんですどね。

もし何かわかりましたら、その際には改めて追記させて頂きます。

初めて訪れた椙森神社。

参拝できて良かったです。

続いては、近くに見つけた出世稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが椙森神社の御朱印です。

椙森神社の御朱印

 

こちらが日本橋七福神の一つ、恵比寿神の御朱印です。

椙森神社で頂ける恵比寿神の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。ただし、神職さまが不在の時もあるようですので、確実に頂きたい方は事前の電話確認をお勧めします。椙森神社の電話番号は「03-3661-5462」です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋堀留町1-10-2です。

椙森神社の公式サイトはこちらです。
http://suginomori.g2.xrea.com/

 

電車

日比谷線 「小伝馬町駅」 3番出口から徒歩5分。

日比谷線・浅草線 「人形町駅」A5出口から徒歩5分。

JR総武本線 「新日本橋駅」5番出口から徒歩10分。

都営新宿線 「馬喰横町駅」 A3番出口から徒歩10分。

銀座線・半蔵門線 「三越前駅」 A9出口から徒歩12分。

東西線・浅草線 「日本橋駅」B12出口から徒歩17~20分。

各線 「神田駅」から徒歩20分。

最寄は小伝馬町駅か人形町駅です。日本橋駅などからは歩くと若干距離があります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。境内の駐車場は月極めのものになります。目の前にコインパーキングがあります。

 

周辺のパワースポット

 

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