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諏訪神社(新宿区/高田馬場)の御朱印と見どころ

新宿諏訪神社の紹介

新宿区高田馬場にある諏訪神社の参拝レポートです。

読み方は「すわじんじゃ」です。新宿諏訪神社とも称されています。都内でも有数の古社で、かつてはこの辺り一帯が諏訪町という町名で、現在も通りなどにその名残があります。境内には眼病に効くという「諏訪の霊泉」が湧き出ています。最寄り駅は西早稲田駅ですが、高田馬場駅からも近いです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高田馬場の「新宿諏訪神社」へ

この日は嫁と二人で高田馬場近辺の神社巡りをしていました。地下鉄の早稲田駅から、まずは穴八幡宮に参拝し、続いて近くの水稲荷神社、天祖神社と参拝し、その後に向かいましたのが、こちらの諏訪神社です。

諏訪神社と言うのは、長野県の諏訪大社を総本社とする神社です。そして僕の出身はその諏訪地方なんですよ。諏訪大社のお膝元である、茅野市というところです。

諏訪大社と言えば、七年に一度の「御柱祭」が有名かと思います。大きな木に人が乗って、坂を滑り落ちたりするやつです。

僕も子供の頃から御柱祭に参加し、柱を引っ張っていました。今年(2016年)も御柱祭の年で、春には実家に帰り、御柱祭に参加して来ました。

お宮参りにはじまり、七五三や初詣も諏訪大社。さらに僕は結婚式も諏訪大社で挙げております。

ですので個人的にとってもゆかりのある諏訪大社なのですが、分社もとても多く、様々な地域に諏訪神社と呼ばれる神社があります。しかし僕は、総本社の諏訪大社以外、今まで一度も諏訪神社を訪れたことがありません。

このたびはそんな諏訪神社へ。総本社以外で初ということに。

もちろんこちらのブログで紹介する諏訪神社も初です。

新宿に諏訪神社があるということも、このたび神社巡りをするにあたり、初めて知りました。

小さなころから諏訪大社には足を運んでいましたので、こちらの諏訪神社も初めて訪れる神社ではありますが、なんだか親戚のおじさんを訪ねるかのような、それに近い感覚があります。自然と親しみを持ってしまうんですよね。

訪れる前から懐かしい気持ちにすらなっていますからね。

東京の地でも諏訪神社に参拝できるというのが、嬉しくもあります。

直前に訪れた西早稲田の天祖神社からは、歩くこと10分ちょっと。明治通りを南下し、「諏訪町交差点」を右折しますとすぐ、諏訪神社の鳥居が現れました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)事代主命(ことしろぬしのみこと)建御名方命(たけみなかたのみこと)の三柱です。

大国主命は国造りの神様であり、出雲大社のご祭神でもあります。事代主命は大国主神の第一の息子で、託宣の神でもあります。建御名方命は大国主神の第二の息子であり、武神です。

創建は平安時代の初期、弘仁年間です。公卿であった小野篁(おののたかむら)が、大国主命と事代主命を祀ったのが始まりとされています。松原神社と命名されています。

平安時代中期には、源頼義と義家の父子が、凱陣の際に武器を納めます。

鎌倉時代には源頼朝も祈願を行っています。

江戸時代になると、徳川家康の九男である徳川義直が、信濃国の諏訪神を勧請し合祀し、社名も諏訪神社へと改称しました。歴代将軍からも崇敬されます。

明治天皇の行幸があり、聖跡にも指定されています。

境内には、古くより眼病に効くという「諏訪の霊泉」が湧き出しています。

現在の社殿は昭和55年に再建されたものになります。

この辺りは以前「諏訪町」と呼ばれていて、町名は当社に由来します。現在地名はなくなりましたが、「諏訪通り」や「諏訪町交差点」などの名前が残っています。

都内でも有数の古社といわれ、長く崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

こちらが新宿諏訪神社の入口です。立派な銅鳥居です。

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鳥居の手前にはご由緒書き。かなり古いようで、字が薄くほとんど読めませんでしたが…。

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一礼して鳥居をくぐり参道へ。少し上り坂になっています。

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左手に手水舎です。その後ろは駐車場になっています。

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手水舎には龍がいます。「諏訪の霊泉」と書かれていて、こちらが昔から湧き出ている水で、眼病に霊験があるといわれている水です。

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お清めをして参道を進むと、二の鳥居の手前、少し高い位置に狛犬さんがいます。こちらは左の狛犬さん。

新宿諏訪神社の左の狛犬

 

こちらは右の狛犬さん。

新宿諏訪神社の右の狛犬

 

二の鳥居は石鳥居です。前方には拝殿が見えます。

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二の鳥居をくぐった先にも、もう一対狛犬さんがいました。こちらの方が古いものに見えます。こちらが左の狛犬さん。

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続いて右の狛犬さん。

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参道を進みます。

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素敵な色合いの社殿です。あまり見ないタイプの配色です。

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参拝させて頂きます。扁額には「諏訪宮」。

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境内を散策してみます。こちらは拝殿を右斜め前から。

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社殿の右奥には開けた空間と、ねじれた木。

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こちらは社殿に向かって左手にある神輿庫。

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神輿庫の隣には大きなクスノキです。

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クスノキは「夫婦楠」と書かれていました。

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夫婦楠を見上げると、圧倒されます。大きな木は気持ち良いですね。

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夫婦楠の奥には稲荷神社がありました。こちらにも参拝。

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稲荷神社のすぐ近くには、「塞神三柱の塔」と書かれた石塔です。

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塞神三柱の塔の奥には、御嶽神社がお祀りされていました。

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御嶽神社の手前には三猿さんの庚申塔。

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一通り境内を散策し、こちらの社務所で御朱印を頂きました。社務所は拝殿に向かって右側の建物にあります。

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御朱印を頂き、新宿諏訪神社を後にします。

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行は気付かなかったのですが、手水舎の後ろ、駐車場になっている場所の奥に、「明治天皇射的砲術天覧所阯」がありました。

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参拝を終えて

初めて訪れた新宿諏訪神社、とても良かったです。

僕は若い頃に何度かこの諏訪神社の前は通ったような記憶がなんとな~くはあるのですが、境内に入ったのはこれが初めてです。その頃は神社と言うものに全く興味がなかったので。

初めて入った諏訪神社は、静かで落ち着いた空気が流れていました。

社殿は高さもあり、色も淡い感じの配色でして、あまり他の神社では見ないタイプの建物でした。なんだかかっこ良い社殿だな~とも思ってしまいました。入口の鳥居から拝殿までは少し上り坂になっていますので、余計に社殿が高く見えたのかもしれません。個人的にはそんな素敵な社殿が一番印象に残っています。

他にも見どころは色々ありました。手水舎の霊泉も、ずっと昔からある湧き水とのことですので、もしかしたら源頼朝とかも飲んだのかな、とか考えてしまいます。

大きくて存在感のあった夫婦楠や、右手奥のねじれた木など、境内の木々も美しかったです。

高い位置にいらっしゃった狛犬さんや、塞神三柱の塔など、他にも見どころがあれこれとありました。

僕が子供の頃から親しんだ諏訪大社の分社である諏訪神社。他にも色々な地域にあるかと思いますので、訪れてみたくなりました。

新宿諏訪神社、参拝できてよかったです。

この日は早稲田の穴八幡宮、水稲荷神社、天祖神社と参拝し、最後にこの諏訪神社で四ヶ所の神社を巡ったわけですが、どこも素敵な神社でして、いい参拝ができました。

天気予報では午後から雨だったのですが、幸い雨に降られることもなく、四ヶ所全て回ることができました。

いい神社巡りができると、それだけで充実感もありますし、清々しい気持ちになるものです。

そして神社巡りを終えた僕と嫁は、高田馬場の商店街である栄通りで、昼間から開いている居酒屋を見つけ、また明るいうちから酔っ払うことに。

最近神社を回った後には昼からお酒を飲むのが恒例になってきています。せっかく歩き回って消費したカロリーを、いとも簡単に復活させています。

神社巡りの後の昼飲みって気持ち良いんですよね。辞められる気がしません。

 

御朱印

こちらが、新宿諏訪神社の御朱印です。

新宿諏訪神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から16時までです。開門と閉門は6時から16時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都新宿区高田馬場1-12-6です。

新宿諏訪神社の公式サイトはありません。

 

電車

副都心線 「西早稲田駅」2番出口から徒歩2分。

JR山手線 / 西武新宿線 / 東西線「高田馬場駅」から徒歩10分。

最寄駅は副都心線の西早稲田駅です。2番出口を出で右に進むとすぐに「諏訪町交差点」がありますので、そこを右折してすぐです。高田馬場からでしたら、早稲田通りを早稲田大学方面に進み、明治通りを右折。少し歩いて「諏訪町交差点」を右折するとすぐです。右側に鳥居が現れます。

 

駐車場

境内に参拝者用の駐車場があります。近くにコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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