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桜稲荷神社(台東区)の御朱印と見どころ

桜稲荷神社の紹介

台東区にある桜稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「さくらいなりじんじゃ」です。櫻稲荷神社とも表記されます。ビルとビルの間、細い路地の先にある小さなお稲荷さんです。元は上野の地に下屋敷をかまえていた藤堂家の屋敷神としてお祀りされていた神社になります。御徒町駅と秋葉原駅のちょうど中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

御徒町・秋葉原の「桜稲荷神社」へ

この日は嫁と二人で、朝から台東区の神社巡りをしておりました。

「台東区神社マップ」というものがありまして、それを見ながらの神社巡りです。

そのマップで紹介されている神社は全部で26社。僕たちは以前にも一度そのマップを見ながら神社巡りをしたのですが、一日ではとても26社全てに参拝することなどできません。そのときは一日歩いて7社でした。僕たち夫婦がかなり時間を掛けて参拝してしまう、つまり一社にいる時間が長い、というのはあるかもですけど。

そんなペースですので、26社というのはなかなか長い道のりです。

とはいえ一社一社参拝させて頂けば、いつかは制覇できるもの。当たり前のこと書いてますけれど。

そんな想いで、この度は二度目の台東区神社巡りです。

スタートは浅草橋駅。そこから銀杏岡八幡神社~須賀神社~第六天榊神社~鳥越神社と、ここまで四ヶ所の神社を回りました。

次に目指すのは、鳥越神社からも行きやすい場所にあった金刀比羅神社です。

蔵前橋通りという比較的大きな道路を西に進み、地図を確認しつつ金刀比羅神社へと向かいます。

そして鳥越神社から歩くこと10分ほど。

道路沿いの右手に、建物と建物の間に挟まれるように、ひっそりと小さな朱鳥居があるのを発見しました。

これが金刀比羅神社か?と思ったのですが、よく見ると…

鳥居の扁額には「桜稲荷神社」とあるではないですか。

台東区神社マップには載っていなかった神社です。

偶然見つけた神社ですが、これもご縁です。せっかくなので立ち寄らせて頂くことにしました。

 

ご由緒

ご祭神は、伏見稲荷大明神(ふしみいなりだいみょうじん)です。食物や穀物の神様で、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、稲荷神と同一です。

創建の年代は不明ですが、江戸時代に上野の地に下屋敷をかまえていた、藤堂家の屋敷神が起源とされています。

大正の関東大震災後には一時荒廃してしまいますが、岡本悟一という人物により再建され、桜稲荷神社としてお祀りされます。

昭和27年には、京都の伏見稲荷大社より分霊を勧請し、現在に至ります。

 

境内案内

こちらが桜稲荷神社の入口です。蔵前橋通り沿い、ビルの谷間の小さなスペースに、赤い鳥居です。

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なんだか不思議な空間です。細い参道が奥へと続いています。

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一礼して鳥居をくぐり、参道を進んでみます。異世界に通じているかのよう。

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突き当りにはもう一つ鳥居があり、その奥に社殿があります。

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鳥居の手前、右には手水鉢もありました。

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手水鉢の上には桜稲荷神社のご由緒書きです。

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鳥居の扁額には「桜稲荷神社」。昭和53年と書かれています。

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二の鳥居をくぐります。社殿の前には神狐さんです。こちらは左の神狐さん。

桜稲荷神社の左の狐

 

こちらは右の神狐さん。どちらもひっそりと社殿を護っている感じです。

桜稲荷神社の右の狐

 

不思議な空気の中、参拝させて頂きます。

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参拝を終え、桜稲荷神社を後にします。社殿側から参道を見るとこんな景色です。ちょっと不思議な感じですね。

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参拝を終えて

偶然通り掛かり見つけた桜稲荷神社。

とても小さな神社なのですが、不思議な空間にありまして、独特の雰囲気が漂う神社でした。

まず、参道がビルとビルの狭い隙間に延びていまして、なんだか異空間に続いているかのようにも感じてしまいます。奥には別の世界があるかのような。千と千尋みたいに。

参道の左がバングラディッシュ料理屋さんでして、香辛料の香りが換気扇からかなり漂っていましたので、それが現実の世界に引き戻してくれましたけれど。

小さなお稲荷さんではありますが、手入れも行き届いていましたので、きっと大切に守られている神社なんだと思います。

社名の由来がわからなかったのですが、もしかしたら以前は周囲にはたくさんの桜があったのかもしれないですね。由来がわからないと余計に知りたくなるものではありますが、結局わからなかったです。

かなり小さな神社ゆえに、台東区神社マップの方では掲載がなかったのだと思うのですが、偶然こうして見つけた神社って、勝手にご縁を感じてしまいます。たまたま見つけただけのことではありますが、呼んでもらえたんだな~とかついつい思ってしまうんですよね。

元々向かう予定だった金刀比羅神社なのですが、こちら桜稲荷神社がある蔵前橋通り沿いではなかったんですよ。てっきりこの道沿いだと思って歩いていたのですが、路地を入った先でした。ですのでこの時点で若干道に迷っていたことになります。

もし順調に金刀比羅神社に到着していたら、桜稲荷神社を見つけることはありませんでした。そういう意味でもご縁を感じてしまいました。

不思議な空間だった桜稲荷神社。

参拝できてよかったです。

続いては、当初の予定通り、金刀比羅神社へと向かいます。

 

御朱印

桜稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都台東区台東2-6-2です。

桜稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

各線 「秋葉原駅」から徒歩8分。

各線 「御徒町駅」から徒歩8分。

日比谷線 「仲御徒町駅」から徒歩7分。

大江戸線 「上野御徒町駅」から徒歩10分。

総武線 / 浅草線 「浅草橋駅」から徒歩15分。

浅草線 / 大江戸線 「蔵前駅」から徒歩15分。

 

駐車場

参拝者用の専用駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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