杉並区の上荻にある荻窪八幡神社の参拝レポートです。
読み方は「おぎくぼはちまんじんじゃ」です。境内には、江戸城主だった太田道灌が植えたとう槙の木が現在も残っていて、御神木になっています。旧上荻窪村の鎮守社で、荻窪駅と西荻窪駅の間、北に位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
「荻窪八幡神社」へ
数年前から嫁と神社巡りを始め、最近は自宅から比較的近い場所にある神社を巡っています。
単純にその方が行きやすいですし、こんな近くにこんな神社があったのか!というちょっとした感動も味わえますし。
僕は三鷹に住んでいるのですが、今回は電車で3駅で行ける荻窪の神社に参拝してみることに。
事前にネットで検索すると、荻窪駅周辺にもいくつかの神社を見つけました。荻窪八幡神社、荻窪白山神社、天沼八幡神社、天沼熊野神社などです。
僕はずっと中央線沿いに住んでいますので、荻窪は今までも何度となく降りたことがある駅ですし、それなりに馴染みはあります。しかしながら、一度も神社に訪れたことはありません。神社自体に特別な興味を持っていませんでしたし、それゆえに意識もしていませんでしたし。
ですので荻窪に先ほど書いた神社があるということすら、このたび初めて知りました。
まだまだ僕は神社巡りの初心者ではありますが、神社ってそれぞれどこも違った魅力がありまして、訪れることの楽しさというものを、どんどん知りつつある段階です。参拝前には、その神社がどんな神社なのか、ワクワクもしてしまいますし。
季節は8月の下旬です。まだまだ暑さが厳しい時期ではありますが、嫁と二人、朝から荻窪へと向かうことに。で、いくつか神社を巡ってみようと。
熱中症予防のため、水分補給には麦茶、塩分補給には干し梅を用意し、出発です。
そしてその一番最初の神社として選びましたのが、こちらの記事で紹介する荻窪八幡神社です。
荻窪は駅の近くにはそんなに神社はなく、どこも少し離れています。そんな中でもだいぶ距離がありそうな、荻窪八幡神社から参拝し、戻ってくる形にしようかと。場所的には西荻窪との中間辺りで、さらには北の西武新宿線寄りでもあります。
頑張れば徒歩でも行けそうではありますが、暑さに心が折れてしまい、荻窪駅からバスに乗ることにします。
どのバスに乗ればよいのか、じゃっかんテンパりはしましたが、目的のバスを見つけ乗車。
揺られること5分ほど、「荻窪警察署前」で下車しますと、もう目の前が荻窪八幡神社でした。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、第15代天皇である応神天皇(おうじんてんのう)です。誉田別命とも称され、武神である八幡神と同一とされています。
創建は平安時代前期の寛平年間といわれています。
平安時代中期の永承6年には、源頼義が奥州東征に際し戦勝祈願をし、凱旋の折に盛大な祭りを行い、厚く祀りました。
室町時代には、江戸城主だった太田道灌が、石神井城の攻略に際し武運を祈願し、高野槙(コウヤマキ)を一株植えます。その木は現在も「道灌槙」として境内に残り、御神木となっています。
在の本殿は明治28年、拝殿は昭和11年に建てられたものになります。
旧上荻窪村の鎮守社で、古くよりこの地で崇敬されてきた神社です。
境内案内
バス停のある青梅街道沿いにも鳥居があるのですが、少し手前の小路を入った先が、表参道の鳥居です。境内の東側です。
一礼して鳥居をくぐります。参道は緑が多くて気持ち良いです。左には神輿庫がありました。境内は広そうです。
参道を進むと右手に境内社です。御嶽神社、稲荷神社、須賀神社、琴平神社、祓戸神社が合祀された五社宮です。
そのお隣には猿田彦神社。
猿田彦神社の向かい側に石のベンチがありまして、可愛い猫がいます。
その先、左手には南側の鳥居。荻窪八幡神社には、東、北、南からそれぞれ入ることができます。
参道を進むと二つ目の鳥居。鳥居の脇には石の輪があります。「祓門」という穢れを祓ってくれる門です。
二の鳥居の先は、少し開けた景色になります。神門が見えます。
右手には神楽殿。
神楽殿の隣に、「ごくせんロケ地」と言う立て札。仲間由紀恵さんがやってたドラマですね。僕もなんとなく見た覚えはあります。ここでロケを行ってたんですね。
神楽殿の反対、左手に手水舎です。
この手水舎には小さな狛犬さんがいました。獅子といった方がいいんでしょうか。いずれにしても、獅子がいる手水舎は、僕はこれが初めてです。
お清めをして神門へ。
一礼して神門をくぐると、目の前が拝殿で、さらに開けた景色に。
左右には狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さん。
大きな木が何本かあり、開けた景色の中に映えています。
拝殿に向かって左、こちらが「道灌槇」と呼ばれる御神木です。太田道灌により、500年以上も前に植えられたという槙の木です。
拝殿へ。木の茶色を基調とした美しい社殿です。
参拝させて頂きます。
拝殿を振り返りますと、とこんな感じです。
参拝を終え、こちらの社務所にて御朱印を頂きました。
せっかくですので、北側の入口にも行ってみることに。こちらが青梅街道に面した北側の鳥居です。
北側の鳥居にも狛犬さんがいました。こちらが左の狛犬さん。拝殿前の狛犬さんと比べると、こちらの方が古くからあるものと思われます。
こちらが右の狛犬さんです。
北側の参道も、緑が多く気持ち良いです。一通り境内を散策し、荻窪八幡神社を後にしました。
参拝を終えて
荻窪八幡神社は、境内も広く、緑も多く、とっても気持ちがいい神社でした。
入口の鳥居から参道を見た景色からして、素敵でした。
印象に残るものもいくつかあったのですが、中でも拝殿前の開けた空間が美しかったです。大きな木が何本も聳え、狛犬さんも少し高い位置にいます。まるで箱庭のような感じで、ちょっと不思議な空間でした。
神社もそれぞれ境内の造りが違うので、それもまた興味深かったりもします。
拝殿の前の「道灌槙」と呼ばれる槙の木は、太田道灌が植えた木とのことで、今からですと600年近く前になります。それがこうして残っているということにも、感動を覚えます。
神社というのは、歴史を感じられる場所でもありますね。
そして、祓門や手水舎の獅子など、これもまた他では見たことがないものもあり、面白かったです。
祓門がどのようなものなのかわかりませんでしたので、御朱印を頂く際に神職さまに聞いてみましたところ、快く教えてくださいました。くぐって穢れを取り去り、身を清める門とのことで、3回くぐるものとのこと。まずくぐって左回りで戻る。くぐって右回りで戻る。そしてくぐって拝殿へ向かう、という順番です。「茅の輪くぐり」と同じですね。僕も神社にて茅の輪はくぐったことがありますので、なんとなくは把握することができました。ですので参拝後にはなってしまいましたが、改めて祓門を3回くぐらせて頂き、再度参拝させて頂きました。
やっぱりわからないことは聞くのが早いですね。
境内は木々が多かっただけに、蝉の声もすごかったです。夏真っ盛り、という感じでした。
さらには蚊にもたくさん刺されてしまいました。
僕はあまり蚊に刺される方ではないのですが、この日は朝まで雨が降っていたためなのか、僕がハーフパンツだったためか、気付くと足にびっしりと蚊が…。ちょっと恐ろしい光景でした。
嫁は普段から蚊にめちゃめちゃ刺される方ですので、いつも通り刺されていましたが。
夏に参拝する際には、虫除けスプレーなどしてから参拝した方が良いかもしれないですね。これもまた勉強になりました。
蚊にはたくさん刺されましたが、とっても気持ち良い参拝ができました。
荻窪八幡神社、参拝できてよかったです。
続いては、同じく荻窪の白山神社へと向かいます。
御朱印
こちらが荻窪八幡神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都杉並区上荻4-19-2です。
荻窪八幡神社の公式サイトはこちらです。
http://www.ogikubohachiman.org/
電車orバス
①JR / 丸ノ内線「荻窪駅」から徒歩15~20分。
青梅街道を真っ直ぐ西に歩くと着きますので、わかりやすい場所ではありますが、徒歩ですとそれなりに距離があります。
荻窪駅北口よりバスで行くと5分程で着きます。西荻窪駅方面、もしくは石神井公園駅方面に乗車し、「荻窪警察署前」バス停で降りるとすぐです。
②JR「西荻窪駅」から徒歩15~20分。
北へ進んでから荻窪方面です。青梅街道まで出るとわかりやすいですが、その手前から地図を確認して小路を進んだ方が近いです。
バスですと荻窪駅方面に乗車し、「荻窪警察署前」バス停下車です。5分ほどで到着します。
駐車場
参拝者用の駐車場がありますが、3台分のスペースしかありません。場所は公式サイト内の駐車場案内でご確認ください。近くにはコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
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