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名古屋東照宮(名古屋市/中区)の御朱印と見どころ

名古屋東照宮の紹介

名古屋市中区にある名古屋東照宮の参拝レポートです。

読み方は「なごやとうしょうぐう」です。徳川家康公をお祀りしている神社で、元は名古屋城の三の丸にお祀りされていました。江戸時代には例祭である東照宮祭が、名古屋三大祭の一つに数えられています。お隣には那古野神社が鎮座しています。名古屋城からも徒歩圏内で、最寄駅は鶴舞線の丸の内駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

名古屋の「東照宮」へ

東照宮で一番有名なのは日光東照宮かと思います。

僕はこれまでにも、日光東照宮と、上野東照宮に行ったことがあります。

ただ、そのどちらも僕が神社に興味を持つ前のことでして、御朱印の存在すら知らない頃でした。

上野の東照宮に関しては、たぶん行ったことがある、程度の記憶しかなく、かなり曖昧です。日光の東照宮も、5年ほど前に日光に温泉旅行に行ったついでに、観光として寄った感じです。

ですので御朱印を頂くようになり、神社について興味を持ってからは、まだ一度も東照宮を訪れていないことになります。

境内社で他の神社に祀られていたものでの参拝はあるんですけどね。

日光東照宮には、毎年行こうかな~と計画は立てたりするのですが、平成の大修理と言うやつで、陽明門が工事中だったりして、行くのをちょっと見合わせてしまったり。

そんな中この度、名古屋にある東照宮を訪れることになりました。

名古屋に東照宮があるのも全く知らなかったんですけどね…。

季節は四月のあたま、嫁と二人で東京から一泊二日の名古屋旅行に出掛けました。

その二日目。

名古屋城を観光し、その後は新幹線までの時間、名古屋城周辺の神社巡りをすることにしていたんです。事前に調べたところ、名古屋城周辺にはかなりの数の神社がありましたので。

名古屋東照宮も、そんな流れで偶然見つけた神社です。

桜が満開の名古屋城を楽しんだ後、まずがそこから徒歩5分ほどの場所にある「愛知縣護國神社」へ。さらには地図を頼りに、すぐ近くにあった「那古野神社」へ。そして三ヶ所目が、那古野神社と隣接している、この「名古屋東照宮」です。

名古屋城周辺には、ほんとにたくさんの神社があり、当初は十ヶ所くらい巡る予定でした。

しかし、僕も嫁も前日からの疲労でヘロヘロの状態。

そこで名古屋城からほど近い、この三ヶ所だけ回って帰ることにしたんです。

二ヶ所目の那古野神社に訪れますと、その境内からは名古屋東照宮の境内や社殿も見えるんですよ。見えると言うか、完全なお隣りさんでして、境内がくっついてる形です。

歩き疲れていた僕たちにとっては、めちゃめちゃ嬉しい距離です。

一度に二度美味しいです。

と言うことで、那古野神社への参拝を終え、そのままお隣りの名古屋東照宮へと向かいました。

徒歩0分の移動です。

 

ご由緒

ご祭神は、徳川初代将軍である徳川家康公(とくがわいえやすこう)です。

創建は江戸時代前期の元和5年です。徳川家康の九男であり、尾張藩初代藩主の徳川義直が、父家康の三回忌である前年の元和4年に大祭を行い、その後名古屋城の三の丸に取り込んだ亀尾天王社(現在の那古野神社)のお隣に東照宮を勧請し、家康の神像を祀ったのが始まりです。

創建当時は三之丸東照宮(さんのまるとうしょうぐう)とも称され、東照宮として最も豪華であったといわれています。

例祭である東照宮祭は、那古野神社の天王祭、若宮八幡社の若宮祭と並んで、名古屋三大祭の一つといわれます。中でも東照宮祭は名古屋最大の祭と言われていたそうです。

明治8年に、天王社とともに現在の地に遷座しました。

その後、名古屋東照宮を創建した徳川義直、幕末から明治にかけての尾張藩主、徳川慶勝が合祀されています。

第二次大戦時の空襲により社殿が焼失してしまいましたが、戦後の昭和29年に、建中寺と言うお寺より御霊屋を移築し社殿としたものが、現在の社殿です。

創建時より名古屋の人々に崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

那古野神社の境内から東照宮の境内に入り、いったん鳥居から境外に出ます。こちらが名古屋東照宮の入口になります。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。桜が綺麗です。

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左手に手水舎です。桜と手水舎がいい感じです。

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お清めをします。

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参道を進みますと、右手には神楽殿。

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そこから参道を左に折れますと、その先が東照宮の社殿です。

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その先、右手には名古屋東照宮のご由緒書き。

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参道を進みます。ところどころに車が停められていますが、境内はけっこう開けています。

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拝殿ではなく門のような建物が社殿の手前にありますね。唐門と呼ばれる門のようです。

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こちらは唐門の前、左手の狛犬さんです。迫力のある顔です。

名古屋東照宮の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。少し笑っているようにも見え、子供もいます。

名古屋東照宮の右の狛犬

 

唐門の正面に立ちます。ちょうど門に掛かるように桜が咲いていて綺麗です。

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参拝します。唐門の奥には黒を貴重とした厳かな本殿も見えます。

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参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは唐門と本殿を左斜め前から。

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右手には「福神社」と幟旗の立つ末社が見えましたので、そちらにも行ってみます。その向こうに見える赤い鳥居は、お隣の那古野神社の境内社である福寿稲荷社の鳥居です。

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こちらが福神社の正面。こちらのご祭神は、大国主命と事代主命です。

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福神社にも参拝。

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福神社の手前から東照宮を見ますと、こんな景色です。右斜め前からのアングルになります。

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社殿に向かい左手に社務所です。こちらで御朱印を頂きました。名古屋東照宮の御朱印と、福神社の御朱印、二つ頂くことができます。

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社殿を背にして参道を見ますと、こんな景色です。一通り境内を散策し、名古屋東照宮を後にしました。

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参拝を終えて

この日はこの名古屋東照宮が三ヶ所目に訪れた神社です。

最初に訪れた愛知縣護國神社、二ヶ所目に訪れた東照宮に隣接する那古野神社、どちらも境内は満開の桜で綺麗だったのですが、この名古屋東照宮も境内の桜が綺麗な神社でした。

本数は少なかったのですが、手水舎や唐門に掛かる桜は、とても綺麗な景色を造っていました。

一番印象的だったのは、唐門の奥に見えた本殿です。

黒い建物で、僕はこれまでに見たことがないタイプの本殿です。独特の雰囲気がありました。

この本殿は、名古屋東照宮を創建した徳川家康公の九男、徳川義直公の正室である春姫の霊を祀る「建中寺」と言うお寺から移築されたものだそうです。

本殿に近付くことはできませんでしたが、唐門越しにも、とても厳かな空気が伝わってきました。

雨上がりの境内は、とても静かで気持ち良かったです。

境内が月極の駐車場になっているようで、車が至る所に駐車してあったのですが、我儘を言わせて頂ければ、それがちょっと残念なポイントではあったんですけどね。

社務所では東照宮の御朱印と、末社である福神社の御朱印、二つ頂くこともできました。

御朱印を頂くようになってからは、これが初めて訪れた「東照宮」ですので、東照宮の御朱印もこれが初めてと言うことになります。

次は上野東照宮、その次は日光東照宮に、是非行きたいと思っています。

名古屋東照宮への参拝を終え、僕たちは帰路に就くことに。

この近くにも、地図で見ますとけっこう色々と神社があったので、本当は回りたかったんですけどね。

前日からの疲労で、もうヘロヘロでしたので、東照宮を最後にしたんです。

近くにある丸の内駅から電車に乗り、名古屋駅に向かいました。

本当は、神社巡りをしながら名古屋駅まで歩く予定だったのですが、そんな体力も気力も、とうに失われていましたので。

名古屋駅ではお酒とおつまみ(串カツ、手羽先などなど)を買い求め、帰りの新幹線で酔っ払いながら東京へ。

一泊二日の小旅行ではありましたが、とても思い出に残る名古屋旅行になりました。

名古屋で訪れたどの神社も素敵でした。

是非また名古屋には、神社巡りも兼ねて遊びに来たいと思います。

 

御朱印

こちらが名古屋東照宮の御朱印です。

名古屋東照宮の御朱印

右が名古屋東照宮、左が境内社の福神社の御朱印となります。

上記の他、季節限定のものも授与して頂けるようです。詳細は公式サイト内の御朱印案内ページに掲載されています。

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。神職さまが不在のこともあるようですので、確実に頂きたい方は、事前の電話確認をお勧めします。電話番号は「052-231-4010」です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は愛知県名古屋市中区丸の内2-3-37です。

名古屋東照宮の公式サイトはこちらです。
http://nagoyatoshogu.com/

 

電車

鶴舞線 「丸の内駅」1番出口から徒歩5分。

名城線 「市役所駅」5番出口から徒歩10~12分。

名城線 / 桜通線 「久屋大通駅」1番出口から徒歩10~12分。

最寄駅は丸の内駅です。名古屋城の正門からでも徒歩圏内になります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングなどがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

名古屋市の神社一覧

僕が参拝した名古屋市の神社一覧です。