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本宮神社(三浦市/三崎)の御朱印と見どころ

本宮神社の紹介

三浦市三崎にある本宮神社の参拝レポートです。

読み方は「もとみやじんじゃ」です。三浦半島の総鎮守である海南神社が、元々鎮座していた場所に祀られている神社で、海南神社のはじまりの場所となります。三崎港の近く、住宅街の中です。三崎口駅からバスで20分、三崎港バス停から徒歩すぐです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

三崎の「本宮神社」へ

季節は夏。暑さのピークは過ぎましたが、まだまだ暑い9月の半ば。

嫁と二人で訪れた三浦半島、一泊二日の小旅行二日目で訪れました。

初日には浦賀周辺の神社をいくつか巡り、城ヶ島で一泊。

翌日は朝から城ヶ島を散策し、馬の背洞門と楫の三郎山神社に立ち寄った後、バスで三崎港に移動します。

三崎港にて美味しいマグロをランチでいただき、帰路に就く予定です。

僕たち夫婦の旅行は、基本的にいつもかなり歩き回るんですよ。特に旅先で神社巡りをするようになってから、さらに歩く距離が膨らんでいる気がします。

ですので一泊二日の旅行でも、初日の歩き疲れにより、翌日にはけっこうヘロヘロになってたりするんです。

本当は翌日もフルで遊んでから帰った方がもったいなくないのかもしれませんが、ヘロヘロになっている僕たちは、だいたい翌日のお昼過ぎには帰路に就くことにしています。

今回も、初日には走水神社、東叶神社、西叶神社という、浦賀にある三つの神社だけを回る予定だったのですが、結局周辺の小さな神社まで回ってしまいまして、計7ヶ所も立ち寄ることに。

さらに走水神社や東叶神社は裏山が登れるようになっていて、そこそこ急な坂を上り下りもしています。

もう中年ですので、だいぶ足腰がやられています。

宿泊した城ヶ島京急ホテルにてゆっくり疲れは取ったものの、やはり翌日はお昼を食べて帰る方向で。

バスで三崎港に着いた後は、バス停から近くにあった海南神社に参拝。

海南神社はけっこう大きくて見どころもたくさんある神社でして、こちらでもついつい歩き回ってしまいました。境内で一時間ほどは過ごしたのではないかと思います。

参拝を終え、時間もそろそろお昼時になってきましたので、三崎のマグロランチで一杯という楽しみが近付いてきます。

しかしです。

僕たちは海南神社を地図で見つけて、それがきっかけで立ち寄ったのですが、同じく海南神社の近くには、本宮神社というのがあるのも見つけてしまっていたんです。

場所は海南神社からすぐ近くっぽいですし、しかもこれからランチに戻る三崎港の方面。

これは、寄らずにはいられませんよね。

そんなことをしているから、いつも歩き回ってヘロヘロにはなるのですが…。

実は他にも少し離れた場所にいくつか神社があることを地図上で見つけてしまったのですが、さすがにそこまでの体力と気力が残されていません。

ですので一番近くにあった本宮神社だけ参拝して、三崎港でマグロを食し、一杯引っ掛けて帰るということで、嫁と意見が一致しました。

海南神社より、地図を見ながら本宮神社を目指します。

港町っぽいお店や家の隙間のような小路を抜け、進路が合っているのかどうか不安になりながら進んでいますと…。

小さな神社を見つけました。

本宮神社に無事到着です。

 

ご由緒

本宮神社は、三浦半島の総鎮守といわれる、海南神社の本宮にあたる神社です。

ご祭神は、日本神話の神様、天児屋根之命之(あめのこやねのみこと)の子孫であると伝えられている、藤原資盈公(ふじわらのすけみつこう)です。

創建は平安時代の前期、貞観8年です。皇位継承争いに絡んで左遷された藤原資盈が、筑紫国(現在の福岡県辺り)に赴く途中、暴風雨に遭い漂流した末、三崎に着岸しました。

その後資盈は、この土地の長として立てられ、房総の海賊を平定し、漁業にも力を入れ、福祉にも努めました。人々からの崇敬も厚く、没後に祀られ祠が建立されたのが、花暮海岸と呼ばれる地で、現在の本宮神社のある場所です。

平安時代の前期、天元の時代になりますと、花暮の祠を本宮として、海岸より少し奥に「海南神社」が造営されました。この時に海南神社は三浦半島の総鎮守となっています。

本宮神社は、藤原資盈公が最初に祀られた場所でもあり、海南神社のはじまりの場所でもあります。

 

境内案内

海南神社より、港の方に歩き5分ほど。住宅街の中に本宮神社を見つけました。鳥居や灯篭、祠まで青みがかった灰色に塗られている神社です。

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鳥居の脇には小さな狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。

本宮神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも二頭身で可愛い狛犬さんです。

本宮神社の右の狛犬

 

右の狛犬さんの後ろには、手水鉢と本宮神社のご由緒です。水がありませんでしたので、手をはたいてお清めします。

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一礼して鳥居をくぐります。

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鳥居の先、正面に祠があります。祠も周囲と同じ色に塗られていて、このような祠は僕はここで初めて見ました。

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奥には境内社もありました。陽射しが照りつける中、時間をかけて参拝し、本宮神社を後にしました。

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参拝を終えて

僕たちは今回の三浦海岸旅行で、全部で十ヶ所の神社を訪れました。

その最後の締めとなった本宮神社。

ここが海南神社の本宮だとは知らずに訪れてしまったのですが、参拝できて良かったです。

海南神社はけっこう大きな神社でして、かなり時間を掛けて散策させて頂きました。印象に残るものも多かった素敵な神社でしたので、その始まりの場所となる本宮神社を訪れることができたのは嬉しいです。

大きな海南神社に比べますと、本当に小さな神社でしたけれど。

四方を住宅に囲まれた中に鎮座していて、全てがシンプルでコンパクトな感じです。

しかしながら…

なかなかインパクトは強かったんですよね。

失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、ぱっと見「ペンキ塗りたて?」と思ってしまうような外観なんです。

鳥居や灯篭、その先の祠まで、全て青みのあるグレーで統一されているのですが、「ペンキ感」がハンパないんですよ。

どうやら塗りたてというわけではなさそうなのですが、なかなか他では見ない色の統一のされ方でして、ある意味ちょっとびっくりしました。

きっと何か理由があってこのような形態になっているのだとは思うのですが、ペンキっぽい全体の印象が強すぎて、自然な色だった手水鉢や両脇の石碑が記憶に残らないくらいです。

そんな中、狛犬さんはグレーではありませんが、けっこう印象は強かったかと。

サイズはとても小さいのですが、二頭身くらいの可愛い狛犬さんで、口や目の赤が鮮やかでした。

本当に小さな神社ですので、特に散策したりする場所もなく、ものの数分で後にすることに。

その後は、三崎のマグロをランチで食すため、港の方に向います。

ランチのお店は、事前にいくつか候補を挙げていたのですが、まだ今回は一度もお寿司を食べていなかったことなどから、お寿司屋さんに入ることに。

「うらり」という産直センターの方面にてくてくと歩き、その先にある「さん和」という回転寿司屋さんへ。

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こちらは「みさきまぐろきっぷ」にも載っているお店です。今回はこのお店で、寿司にて三崎のマグロを食べることにしました。

そして、マグロづくしにしようかどうか迷ったのですが、こちらを注文。

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本当は寿司には日本酒が最高なのですが、この日は暑く喉もカラカラだったため、ビールで乾杯します。嫁はレモンサワー。

三崎の美味しい魚を存分に味わい、酔っ払います。

ランチに満足した僕たちは、ほろ酔いでうらりでお土産を買い、帰路に就きました。

一泊二日の三浦半島夫婦旅、とっても楽しかったです。

結局神社を10ヶ所も回ってしまいましたが、のんびりといい旅ができました。

神社はもちろん、美味しい魚も食べられましたし、城ヶ島の絶景も楽しむことができました。

大満足です。

またいつか訪れたいと思います。

 

御朱印

本宮神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県三浦市三崎3-5です。

本宮神社の公式サイトはありません。

 

電車

京浜急行「三崎口駅」からバスで約20分。

2番乗り場より「城ヶ島行き」or「通り矢行き」or「浜諸磯行き」に乗り20分ほど、「三崎港」バス停で下車し、徒歩3分です。

 

駐車場

駐車場はありません。近くのうらり駐車場などに停めて、徒歩で移動が良いかと思います。

 

周辺のパワースポット

 

三浦市の神社一覧

僕が参拝した三浦市の神社一覧です。