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葛原岡神社(鎌倉市)の御朱印と見どころ

葛原岡神社の紹介

鎌倉市梶原にある葛原岡神社の参拝レポートです。

読み方は「くずはらおかじんじゃ」です。後醍醐天皇の忠臣であった日野俊基(ひのとしもと)卿をお祀りしている神社です。学問や開運の神様として崇敬されています。鎌倉駅と北鎌倉駅の中間辺り、源氏山公園に鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

鎌倉の「葛原岡神社」へ

この日は嫁と二人で一泊二日の鎌倉旅行にやって来た初日です。

鎌倉駅に降り立った後、西口よりてくてくと歩き始め、まずは諏訪神社に立ち寄りました。小さな神社です。

そして続いて向かったのが佐助稲荷神社。そもそも佐助稲荷神社の手ぬぐいが欲しいと、嫁がそう言い出したため、旅先が鎌倉になりました。今回の旅のきっかけになった神社です。

佐助稲荷神社なのですが、けっこう山の上にありまして、長い石段を上った先なんですよ。さらには境内を散策した際にも、険しい道を上り下りすることに。

その時点で僕は既に膝に違和感を感じ始めます…。

しかしその違和感には気付かない振りをして、次の銭洗弁財天宇賀福神社に向かいます。その道のりもまた易しくはなく、けっこうな急坂。銭洗弁財天はその急坂の途中にありました。鎌倉でも人気のあるスポットですので、多くの参拝者で賑わっていました。

ここまで三ヶ所の神社を回り、次に目指すのがこちらの記事で紹介します、葛原岡神社です。

地図を見る限りでは、銭洗弁財天からけっこう近くのようでしたので、すぐに着くのでは?と期待しつつ歩き始めたのですが…

これがもう、急坂なんですよ。

膝が…

左の膝が…

悲鳴を上げ始めます。

ここまで騙し騙し歩いていたのですが、40歳を過ぎた膝は、どうやらそこまで強くなかったようです。

しかし、まだまだ歩けないレベルではありません。

少々痛みを感じてはいるものの、大丈夫だと言い聞かせて葛原岡神社を目指します。

僕の膝はそんな状態ですが、一緒に歩いてる嫁は特に問題ないようで、ピンピンしています。元気そうです。

そんな嫁を横目に見ながら歩くこと10分ちょっと。

なんとか無事、葛原岡神社に到着しました。

 

ご由緒

ご祭神は、日野俊基卿(ひのとしもときょう)です。

日野俊基は鎌倉時代後期の公家で、後醍醐天皇の忠臣だった人物です。幼い頃から学問の道に優れていたと言われています。後醍醐天皇の側近として鎌倉幕府を倒す計画を先導しました。元弘の乱にて幕府に捕えられ、葛原岡の地で処刑されています。

創建は日野俊基が処刑されてから約500年後の明治20年です。明治維新の後、俊基の鎌倉幕府倒幕への働きが、明治維新の先駆けとして高く評価されるようになり、俊基を主祭神とした当社が創建されました。

ご祭神に因み、学問の神様、開運の神様としても崇敬されます。

また、境内には「縁結び石」があり、縁結びのご利益でも知られています。

源氏山公園に隣接し、近くには日野俊基のお墓もあります。

 

境内案内

銭洗弁財天のトンネルを出て、葛原岡神社を目指します。急坂を上って行きます。

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途中、近道かと思われる石段でショートカット。膝にきます。

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石段の先に、紅葉が綺麗な公園がありました。源氏山公園です。

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公園の紅葉の中を進みます。前方に葛原岡神社の鳥居が見えてきました。

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左手に日野俊基のお墓がありました。葛原岡神社のご祭神は日野俊基ですので、お墓にも立ち寄り手を合わせます。

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再び参道に戻ります。右には立派な桜の木。

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桜の手前に駐車場があり、そこからの景色がなかなか素敵でした。紅葉がもっと進んだ景色も見てみたいですね。

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葛原岡神社の鳥居前に到着。参拝者もそこまで多くはなさそうで、静かです。

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鳥居の右には「魔去ル石」と書かれた石がありました。盃をこの石に投げて割ると、魔が去り幸せを勝ち取れるとのこと。

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一礼して鳥居をくぐります。その先、左手にはご由緒が石に書かれています。

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石段を上り参道を進みます。

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右手には池があり、亀が甲羅干しをしていました。

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左手には「縁結び石」。社務所で頂く赤い紐を5円玉に通して、それを岩を繋ぐ縄に結ぶことで、良縁のご利益があるようです。石の後ろには、良縁の神様である大黒天が祀られています。大黒天は木像で、二宮尊徳邸内の楠木で作られたものだとか。

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参道を真っ直ぐ歩いた突き当りに手水があります。手水鉢には龍がいました。こちらでお清めをします。

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手水から左に折れる形で参道が続いています。左手に境内社がありますが、そちらは後ほど参拝させて頂くことに。

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真っ直ぐ進みますと、じょじょに社殿が見えてきます。

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社殿は、森の中にひっそりと佇んでいるよう。

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手前にはご由緒書きです。

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参拝させて頂きます。とても静かです。

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社殿の右手前には、ご祭神をお護りしている神龍がいらっしゃいました。

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社殿に向かって左手、少し広くなっている奥に「俊基卿終焉之地」と書かれた石碑があります。

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社殿を左斜め前から撮影。少し不思議な造りをしていますね。

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社殿側から参道を見ると、こんな景色です。

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森の木々が静かに風に揺れていて、心地良いです。

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参道を戻り、境内社の稲荷社へ。合鎚稲荷社です。

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合鎚稲荷社の鳥居をくぐった左手に「無患子」と書かれた木がありました。「ムクロジ」と読むそうです。「子が患うことの無い樹」という意味を持つ御神木とのこと。

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合鎚稲荷社にも参拝。

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一通り境内を散策し、入口の鳥居手前にあった社務所へ。こちらで御朱印を頂きました。

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魔去ル石で盃を割り、その後しばし休憩。こちらは神社側から見た源氏山公園方面の景色です。かなり開けています。

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ベンチに座り少々休息を取り、葛原岡神社を後にしました。

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参拝を終えて

とても静かでのんびりした時間を過ごすことができました。

葛原岡神社の前に訪れた銭洗弁財天が、かなり多くの人で賑わっていましたので、対照的により静かな印象を受けたのかもしれません。

葛原岡神社は、日野俊基という人物を祀っている神社なのですが、失礼ながら僕はこちら来るまで、日野俊基さんについて全く知りませんでした。鎌倉幕府を倒そうとした人物だったんですね。そして彼が処刑された地に、当社が創建されたとのこと。日野俊基について、少し勉強してみたくなりました。

境内はそこまで広くはないのですが、見どころも色々とあります。

縁結びにはかなりご利益がある神社のようでして、「縁結び石」というのは人気のスポットにもなっているみたいですね。

あとは、「魔去ル石」というのもありまして、その石に盃をぶつけて割ると、「魔が去る」ご利益があると。一通り境内を散策した後に、嫁と二人でやってみました。百円で盃を頂き、おもいきり石にぶつけます。簡単に割れますので、ちょっとしたストレス発散になるかも。

そんな僕の横で、嫁も盃を一投。

そして…

まさかの石に当たらずに割れると言う残念な結果に。

魔去ル石ではなく、後ろの塀のような石に当たって割れてました。ただ皿を割っただけの嫁です。

そんな嫁を笑ったり、のんびりと散策をしたり、ここではとてもゆったりと静かな時間を過ごすことができました。

やはり個人的に、神社は静かな方が好きです。我儘ですけど。

一通り静かな空気を満喫し、これから鎌倉駅方面に徒歩で戻るわけですが…ここまでは、鎌倉駅から山の方に上がって来た形で、基本的に上り坂です。ですので帰り路は基本的に下り坂になるわけです。当たり前ですが。

そして、ここまでの登り坂で、僕はかなり膝をやられている状態。

膝って上りよりも下りの方が負担が大きいんですよね。

帰り路が心配です。大丈夫なのでしょうか、僕の膝は。まだ旅行の初日なのに。

この後は鎌倉駅まで歩き、鶴岡八幡宮に向かう予定です。

なんとかそこまで膝が持ってくれれば、と願いながら歩き始めます。

頑張ってくれ、俺の膝。

 

御朱印

こちらが葛原岡神社の御朱印です。

葛原岡神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から16時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県鎌倉市梶原5-9-1です。

葛原岡神社の公式サイトはこちらです。
http://www.kuzuharaoka.jp/

 

電車

JR / 江ノ島電鉄 「鎌倉駅」から徒歩35~40分。

徒歩ですとなかなか距離があります。途中にかなり急な坂も上がらなければ行けません。歩くのが厳しい方は、タクシーでの移動をお勧めします。

JR 「北鎌倉駅」から徒歩30~35分。

鎌倉駅からよりは若干距離は近いですが、やはり遠いです。「葛原岡ハイキングコース」と言うのを歩いて30分ほどです。

 

バス

大船駅から京浜急行バス(桔梗山行き)に乗車しますと、「源氏山入口」下車徒歩10分です。鎌倉駅からですと、鎌倉市役所前まで歩き、そこから鎌倉中央公園行に乗車し、「法務局前」から徒歩15~20分です。

 

駐車場

6台停められる参拝者用の駐車場がありますが、土日祝日と巳の日は手前の道路が侵入禁止となりますのでご注意ください。

平日でしたら大丈夫かと思うのですが、土日などは鎌倉駅の周辺に駐車場がいくつかありますので、そちらに停めて徒歩かタクシーで移動するのが確実かとは思います。

 

周辺のパワースポット

 

鎌倉市の神社一覧

僕が参拝した鎌倉市の神社一覧です。