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烏森神社(港区/新橋)の御朱印と見どころ

烏森神社の紹介

港区新橋にある烏森神社の参拝レポートです。

読み方は「からすもりじんじゃ」です。新橋烏森の鎮守で、日本橋の椙森神社、神田の柳森神社と併せて「江戸三森」と称されている神社です。例祭は近隣の日比谷神社と隔年で交互に行われ、大神輿でも知られています。最寄駅は新橋駅で、SL広場のすぐ近くです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

新橋の「烏森神社」へ

この日は、昨年末から始めた「東京十社巡り」を完遂するため、朝から嫁と神社巡りに出掛けてきました。

東京十社巡りは、その名の通り都内の十の神社を巡るわけですが、僕たちは昨年の11月に始めたにも関わらず、一年近く経ってもまだ全てを回り終えていなかったんです。

今年の10月の時点で残る神社はあと三つ。で、せめて一年以内には終わらせねば、と思っておりましたので、残り三つを一日で回ってしまおうという魂胆です。

残るのは神田明神、亀戸天神社、芝大神宮の三つ。

どんな順番で回るのか、電車は何線に乗って何駅で降りるのか、などを事前に嫁と調べます。ある程度下調べをして行かないと、当日あたふたしますので。

そうしましたところ、芝大神宮が浜松町や新橋から近いことが判明します。

新橋には嫁が以前からずっと行きたがっていた、烏森神社があるんです。

烏森神社は御朱印がカラフルで有名らしく、テレビなどでも度々取り上げられている神社のようです。僕も画像検索で烏森神社の御朱印を検索したところ、確かにカラフルで可愛くて、女子人気が高そうな御朱印だな~と。

うちの嫁もそんな御朱印が欲しかったようで、烏森神社は、嫁の「行きたい神社リスト」に入ってたんです。

そして今回、十社巡りで訪れる芝大神宮が新橋からも行けることなどから、烏森神社にも立ち寄ってみることにしました。烏森神社は新橋駅からすぐ近くにあるようですし、これはいい機会だと。

こうして、十社巡りのルートに烏森神社が加えられることになりました。

僕たちの神社巡りは、こんなふうに一日に回る神社の数がどんどん追加されていきます。

この日はまず御茶ノ水駅に降り立ち、東京十社の一つである神田明神へ。参拝後に御朱印を頂きます。

続いて向かったのが、御茶ノ水から総武線で5駅、亀戸駅から行ける亀戸天神社です。

こちらでも無事に御朱印を頂き、さらに亀戸では通り道にあった香取神社にも寄り道。

ここまでで三ヶ所の神社に参拝しています。

東京十社の方は、神田明神と亀戸天神社にて御朱印を頂きましたので、残すは芝大神宮あと一ヶ所。

亀戸でお昼ご飯を済ませた時点で、時刻は13時過ぎ。

新橋で烏森神社に立ち寄ってから芝大神宮に向っても、御朱印を頂ける時間にはじゅうぶん間に合いそうです。

亀戸から総武線と山手線を乗り継ぎ、新橋駅に到着。

烏森神社は、駅前のSL広場からすぐ近くのようです。

スマホで地図を確認しながらウロウロしていますと、細い路地の中に鳥居を発見しました。

無事、烏森神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、芸能の女神である天細女命(あめのうづめのみこと)、天孫降臨により地上に降りた神様である瓊々杵尊(ににぎのみこと)の三柱です。

創建は平安時代の前期、天慶3年です。平将門による乱の平定に向かうため、藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷に戦勝を祈願したところ、白狐がやって来て白羽の矢を秀郷に与えたそうです。秀郷はその矢を持ってすみやかに乱を鎮めました。その後、秀郷が戦勝のお礼のため一社を勧請しようとしたところ、夢に白狐が現れ、神鳥の群がる所が霊地だと告げました。そしてこの地にあった森に烏が群がっていたため、社を造営したのが始まりとされています。

古くはこの辺りは桜田村と呼ばれていて、江戸湾の砂浜で、一体は松林だったそうです。そのため松林は「枯州の森」や「空州の森」と呼ばれていました。また、烏が多く集まっている森でもあったため、後には「烏の森」と呼ばれるようになりました。社名もそれに由来しています。明治から昭和7年までは、「烏森」が町名としても使われていましたが、後に「新橋」に改められています。現在は、JR新橋駅の「烏森口」としてその名残があります。

日本橋にある椙森神社、神田にある柳森神社と併せて「江戸三森」と称され、江戸時代の一時期には、稲荷祭の賑わいが「江戸で一二を争う」ものだったそうです。

また、江戸時代の前期に起こった大火事である明暦の大火では、烏森の周囲も含め江戸中が焼け野原になったのですが、この神社だけは燃えずに残り、人々の信仰を集めたとも伝えられています。

当初の社名は烏森稲荷社で、明治6年に現在の烏森神社に改称されています。現在の社殿は昭和46年に造営されたものです。

大祭は同じく新橋にある日比谷神社と交互に隔年で行われ、山本正太郎の手による巨大な大神輿でも有名です。

また、癌封じの御守りでも知られています。

古くから新橋烏森の鎮守として、厚く崇敬されている神社です。

 

境内案内

新橋の駅からすぐ、飲み屋が並ぶ路地が烏森神社の参道です。

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こちらは参道の途中にある鳥居。変わった形をした鳥居です。

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参道を進みますと、突き当たりに鳥居と社殿が見えてきます。その手前には、左手に社務所、右手に授与所がありました。

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右手の授与所では、御守りや御朱印の案内がありました。実際に扱っているのは境内の授与所のようですね。

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鳥居の正面に立ちます。先ほどの鳥居と同じく、独特な形をした鳥居です。この形の鳥居は、僕はここで初めて見ました。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。左手が神輿庫です。この中に、有名な巨大なお神輿が納められているんだと思います。

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神輿庫を見上げますと、これまた鳥居と同じ独特な形をしています。

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反対側、境内の右手に手水鉢です。

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お清めをします。手水鉢も少し変わった形をしていますね。上には烏森神社のご由緒。

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その先には御朱印の案内がありました。書き入れができる日がカレンダーで案内されています。それ以外の日は書き置きのものになるようです。また、御朱印は先に参拝してから、とも書かれていました。もちろんそのようにさせて頂きます。

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両脇には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。

烏森神社の左の狛犬

 

狛犬さんの奥には、「きやり塚」と、力石のような丸い石もありました。

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こちらが右の狛犬さん。どちらも間近に見ると迫力のある顔立ちです。

烏森神社の右の狛犬

 

拝殿を正面から見上げます。鳥居をくぐった時から気付いてはいたのですが、社殿の形も鳥居と同じなんです。鳥居も神輿庫も社殿も、全てこの独特な形で統一されているんですね。

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ひととおり社殿を眺めた後、参拝のため石段を上ります。

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右には三つ巴の神紋、そして左には烏が描かれた神紋です。なんだか可愛らしい紋章ですね。

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拝殿の扉もお洒落です。

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新橋の中心で、参拝します。

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拝殿を背にますと、こんな景色です。ビルに囲まれてますね。

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境内を散策してみます。石段を下り、右の奥にもなんだかお洒落なスペースが。行ってみます。

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こちらは色のおみくじである「心願色みくじ」のお部屋でした。幻想的な造りになっていますね。

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石段の左奥に、授与所があります。

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御朱印の案内が出ていました。本日は書き置きのものとのこと。

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この辺りから拝殿を見上げますと、こんな感じで見えます。

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授与所にて御朱印を頂きました。

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授与所の先にも小路が続いていて、どうやら通り抜けられるようになってるみたいです。行ってみます。

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猫がいました。

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その先はこんな景色です。入口の参道と同じく、飲み屋が並ぶ路地ですね。

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一通り境内を散策し、社殿に背を向けます。

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名残惜しさを感じつつ、烏森神社を後にしました。

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参拝を終えて

僕は新橋には何度も訪れたことがあったのですが、駅の近くにこんな神社があるなんて、今まで全く知りませんでした。

烏森神社は、新橋駅のSL広場からすぐの場所にあります。めっちゃ近くです。

細い路地、完全な飲み屋街が参道になっていて、その奥に神社があるんです。新橋っぽい場所と言えば、新橋っぽいですね。

新宿のゴールデン街の脇に花園神社がありますけれど、少しそれに近い感じもありました。

かつてはここが砂浜で、一体が松林の森だったそうですが、当時の風景が今は全く想像できないですね。烏森と呼ばれていたくらいですから、深い森だったんだろうな~と。

そこが今ではサラリーマンの聖地、新橋の飲み屋街ですからね。きっと夜はサラリーマンのお父さん達が、みんな酔っ払って神社の前を歩いてるんでしょうね。

まずはそんなロケーションにちょっとテンションが上がるんですけど、次に目に留まるのは鳥居です。

烏森神社の鳥居は、かなり独特な形をしています。他では見たことがないです。なんとなくですが、漢字の「八」の字にも見えました。あとは、兜みたいな感じもしました。

そして、社殿とか神輿庫とかも、屋根の形が鳥居と同じなんです。

社殿は昭和46年に造営されたものとのことですが、「当社殿は 伸びゆく新橋の地に相応しい 近代建築美の中に 神社本来の伝統を加味し 昭和46年12月 氏子の熱意により竣工をみたもの」と境内のご由緒に書かれていました。

建物がコンクリートなのは、飲食店がひしめく地域なので、火事などの防災からの理由ようです。独特な形も、もしかしたらその辺りが基になり、デザインされたものなのかもしれませんね。

どうやら鳥居は社殿の形に合わせて造られたようです。参道の入口にも小さな木の鳥居があったのですが、そちらも同じく独特な形をしていました。

神社巡りをしていますと、たまにではありますが、珍しい形の鳥居に出会うことがあります。いつの日か「珍しい鳥居コレクション」を作ろうと思っているのですが、そこには間違いなく烏森神社も加えさせて頂きます。

鳥居や社殿の珍しい造りにばかり目を奪われてしまいましたが、他にも見どころはありました。

社殿の右奥にあった「心願色みくじ」のスペースが、幻想的な空間に造られていて、凝ってるな~と。色みくじとは、願い事の内容などにより、赤・黄・青・緑の四色に色分けされたおみくじとのこと。女子に人気がありそうな場所でした。

烏森神社は境内も広くはい神社なのですが、やはり女性人気が高い神社のようで、御朱印を頂いている女子の姿を多く見掛けました。

そんな女子たちに混じり、僕たちも御朱印を頂くことに。

御朱印はカラフルで、とても素敵なデザインでした。人気が高いのもわかります。特に、烏森神社の神紋にもなっている烏のデザインがいいですね。可愛いです。昔からこのデザインだったのかどうかはわかりませんが、これが人気のもとになっているのでは?とも勝手に思ったりもしてしまいます。

嫁も以前から欲しがっていた御朱印ですので、無事に頂くことができて良かったです。

さらには御朱印と一緒に、御守りと、なぜか梅茶も頂きました。

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まだ梅茶は飲んでいませんので、近々頂こうと思います。

烏森神社を後にした僕たちは、続いて近くに見つけた日比谷神社に向います。

本当は東京十社巡りの目的地である芝大神宮に次は向かうつもりだったのですが、近くに日比谷神社があるのを地図で見つけてしまったので、せっかくだから寄ってみようと。

いつもの歩き回るパターンに突入です。

 

御朱印

こちらが烏森神社の御朱印です。

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御朱印の受付時間

御朱印を頂ける時間は、9時から16時までです。

時間など変更になる場合もあるようですので、烏森神社公式サイト内の、下記新着情報内でチェックしてみてください。
http://karasumorijinja.or.jp/%E6%96%B0%E7%9D%80%E6%83%85%E5%A0%B1

 

アクセス

住所は東京都港区新橋2-15-5です。

烏森神社の公式サイトはこちらです。
http://karasumorijinja.or.jp/

 

電車

各線 「新橋駅」 から徒歩2~3分。

JRですと西口、日比谷口、烏森口からになります。SL広場方面の出口からすぐです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。周辺にパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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