新宿区の百人町にある皆中稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「かいちゅういなりじんじゃ」です。新大久保駅や大久保駅のすぐに近くに鎮座する、大久保の鎮守社です。賭け事にご利益のある神社としても知られています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
大久保にある「皆中稲荷神社」へ
僕はこの日、嫁と二人で新宿駅周辺の神社をいくつか回っておりました。十二社熊野神社からスタートし、花園神社、稲荷鬼王神社と参拝し、次に向かいましたのが、こちらの記事で紹介する皆中稲荷神社です。この日4社目ですね。
皆中稲荷神社を訪れるのは、今回が初めて。
僕は数年前にこの近辺で一時期仕事をしていまして、皆中稲荷のある大久保通りは毎日のように歩いていました。で、皆中稲荷の前も、何度となく通過していたのですが…その頃は神社と言うものに取り立てて興味がなかったので、おもいっきり素通りしていました。神社があることはなんとなく認識していたと思うのですが、一立ち寄ることはなく。
その後、嫁と神社巡りをするようになり、このたび新宿の神社巡りをするため下調べをしていたところ、こちらの神社を見つけた次第です。
読み方もわからなかったですからね。勝手に「みななか稲荷神社」かと思ってしまい、嫁に「みななか」と連呼していたのですが、気付けば「かいちゅう稲荷神社」でした。お恥ずかしい。
なんでもこちらの神社、賭け事にとっても利益があることで、有名な神社らしいんです。「みな、あたる」から「皆中」になったんだと。それゆえに、ギャンブルをされる方などの参拝者も多いんだとか。
僕はギャンブルは一切やらないのですが、それは抜きにしても、色々と興味の湧く神社です。
いつも素通りしてしまっていた場所ですので、それに対する後ろめたさもちょっとありましたし。
皆中稲荷神社は、駅ですと新大久保駅がすぐ近くで、徒歩1分掛からないくらいの距離です。大久保駅からも3~4分ではないかと。
しかし僕たちは新宿から歩いてしまいましたので、20分ほど掛かったかと思います。7月の暑い中でしたので、汗をかきつつ。
大久保通りを歩き、新大久保駅を通り過ぎますとすぐ、左手に神社が現れました。
皆中稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、倉稲之魂之大神(うかのみたまのおおかみ)、伊邪那岐之大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美之大神(いざなみのおおかみ)、諏訪大神(すわのおおかみ)、日本武命(やまとたけるのみこと)の五柱です。
稲之魂之大神は食物や穀物の神様で、宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 伊邪那岐之大神と伊邪那美之大神は、多くの神を産み出した夫婦神です。諏訪大神は大国主命の御子神である建御名方命(たけみなかたのみこと)、日本武命は東征をした日本神話の伝説的英雄です。
創建は室町時代後期の天文2年です。稲荷之大神を奉斎したのが始まりとされています。
江戸時代には徳川幕府がこの地に、「鉄砲組百人隊」を駐屯させます。現在の百人町と言う町名もそれに由来しています。そしてある夜、なかなか射撃の腕が上がらなかった鉄炮組与力の夢枕に稲荷之大神が立ち、その後射撃の練習をしたところ、百発百中に。
そんな不思議な霊験が広まり、当社は「皆中(みなあたる)の稲荷」と称えられるようになり、「皆中稲荷神社」と称されるようになりました。
昭和20年には空襲で本殿が焼失してしまいますが、昭和35年に伊勢神宮より御神材の下付を受け、再建されています。
そんな「みなあたる」という霊験から、現在は賭け事に御利益がある神社としても知られています。
大久保の鎮守社としても、古くより崇敬されてきた神社です。
境内案内
新宿方面より大久保通りを西に歩き、新大久保駅を通り過ぎてすぐ、左側に鳥居が見えました。
一礼して鳥居をくぐると、左側に大きなケヤキがあります。
ケヤキの後ろに回ってみますと、三つの祠が並んでいました。お清め前でしたので、後ほど参拝することに。
祠は三つかと思ったのですが、よく見ると奥にももう一つありました。全部で四つです。
手水舎へ。
手水鉢には二匹の狐が彫られていました。
お清めをして参道へ。参道はこんな感じです。狛犬さんが手前に一対。その奥にはお狐さんが一対。さらに拝殿の前にが狛犬さんが一対いるのが見えます。
こちらは一番手前の左にいる狛犬さん。
こちらは一番手前の右にいる狛犬さん。
こちらがその奥、左側のお狐さん。子供もいます。少し怖い顔をしたお狐さんです。後ろが授与所になっています。
こちらが右のお狐さんです。やはりこちらも少し怖い顔をしています。
参道を抜け、拝殿へ。こちらが拝殿の正面です。
拝殿前にも狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。
こちらが右の狛犬さんです。どちらも特徴のある顔立ちをしています。
拝殿前には、百人町という町名の由来にもなった「鉄砲組百人隊」の説明書きもありました。
拝殿前に進み、参拝します。
この後、四つの境内社にも参拝し、拝殿のお隣にある授与所にて御朱印を頂きました。御守りもたくさんの種類が置いてありました。
参拝を終えて
最初の項でも書きましたが、過去にはこの近辺が僕の勤務先でして、ここは毎日のように歩いていた場所です。
にも関わらず、境内に入るのはこれが初めて。ですので境内のあれこれを見るのはもちろんですが、入口に立派なケヤキがあることすら、このたび初めて気が付きました。
目の前の大久保通りは人通りがかなりあって騒がしいのですが、やっぱり境内に入ると不思議と静かな感じがしました。
とても小さな神社ですが、賭け事のご利益で有名な神社だからなのか、ひっきりなしに参拝者が訪れています。途絶えることがありませんでした。
鳥居から拝殿までの短い参道に、狛犬さんが二対、神狐さんが一対いらっしゃいます。当たり前ですけど、それぞれ違った容姿でして、惹かれるものがありました。神狐さんは少々怖いお顔でしたけれど。
狛犬さんと神狐さん、全部で6匹いることになりますので、これだけいたら淋しくないだろうな~なんて思ってみたり。
今まで素通りしていた非礼をお詫びし、しっかりと参拝して来ました。
神社のご由緒など調べておりますと、その地域の歴史だったり、そういうものにも触れることが多々あります。密接に関係してるってことだとは思うのですが。
こちらの皆中稲荷神社も、江戸時代の鉄砲組百人隊に深く関係していて、地名の百人町の由来も知ることができて嬉しいです。
若い頃から「百人町」という地名は目にしたことはあれど、その由来など全く知りませんでしたので。そういうのを知るって面白いことでもありますね。
そして、はるか昔からこの神社に多くの人が参拝していたんだな~と思うと、なんだか不思議な感じもしてしまいます。
賭け事にご利益がある神社と言うことですので、この参拝を機に競馬にでも行ってみようかな、とも思ってみたり。
何か勝負事に参加する前には、この神社にお参りすることにします。
皆中稲荷神社、参拝できてよかったです。
御朱印
こちらが皆中稲荷神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
皆中稲荷神社では、御朱印の扱いを中止しています。(2017年頃~)
御朱印帳を購入すれば書いて頂けるとの情報もございます。(2022年)
再開されることもあるかと思いますので、公式サイトやSNSなどで情報をご確認ください。
アクセス
住所は東京都新宿区百人町1-11-16です。
皆中稲荷神社の公式サイトはこちらです。
http://kaichuinari-jinja.or.jp/
電車
①JR山手線 「新大久保駅」から徒歩1分。
改札を出て左に歩くとすぐです。1分かからずに着きます。
②JR総武線 「大久保駅」から徒歩3~4分。
大久保駅からでもすぐです。新大久保方面の改札を出て右に歩いて約3分です。
新大久保駅と大久保駅はすぐ近くです。両方とも大久保通り沿いにありますし、皆中稲荷神社も大久保通り沿いです。迷わずに着ける場所です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
トイレ
ありません。
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