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和泉熊野神社(杉並区/永福町)の御朱印と見どころ

和泉熊野神社の紹介

杉並区にある和泉熊野神社の参拝レポートです。

読み方は「いずみくまのじんじゃ」です。境内には、徳川家光が植えたといわれる大きなクロマツが御神木として現在も残り、本殿の脇に聳えています。和泉村の鎮守として崇敬されてきた神社です。最寄り駅は井の頭線の永福町駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

永福町の「和泉熊野神社」へ

この日は嫁と二人で、同じ杉並区内にある大宮八幡宮に行く予定だったのですが、せっかくなのでその周辺の神社巡りもしてみることにしました。

まず最初は、井の頭線の永福町駅で降り、永福稲荷神社に向かいます。その途中、永福稲荷神社の境外末社である御嶽神社にも参拝。そして永福稲荷神社にも参拝し、のんびり境内を散策させて頂きました。

その次に向かいましたのが、こちらの記事で紹介します和泉熊野神社です。

僕は三鷹に住んでおりまして、若い頃から近くの杉並区にはけっこう足を運ぶ機会も多く、馴染みのある区でもあります。高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪などはしょっちゅう遊びに行っていましたので。

しかし中央線以外、特に杉並区でも南の方は、なかなか行く機会がなかったため、土地勘なども全くありません。今回の神社巡りで訪れるエリアも、どこも初めての場所です。

当たり前かもしれませんけど、杉並区といっても広いですよね。徒歩区内を隅々まで回ろうと思ったら、相当な距離になりますからね。

この日訪れる神社はどこも井の頭線が最寄りです。

永福稲荷神社は、井の頭線の線路より南側なのですが、和泉熊野神社は北側。永福稲荷への参拝後は、再び駅まで戻る形で、踏切を渡って向かいます。

地図を頼りに歩きます。地図を見ると駅からもそこまで遠くはありません。

途中、急に空腹を覚え、駅近くにあったお惣菜屋さんでコロッケを一つ購入してしまいました。

しかも、嫁と二人で一つのコロッケを…。

歩きながらあっという間に食べ終えてしまい、どうせなら一つずつ買えば良かったと後悔。なぜ一つのコロッケを嫁と分け合う事態になったのかと。

そんな話をしながら歩いていますと、緑が茂っている一角が現れました。

無事、和泉熊野神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)の三柱です。

天御中主命は、造化三神の一柱でもあり、天の真中を領する神様です。伊邪那岐命と伊邪那美命は、多くの国を生み、神を生んだ神様で、二神は兄妹でもあり夫婦でもあります。伊弉諾尊、伊弉冊尊とも表記されます。 

創建は鎌倉時代中期の文永4年です。紀州の熊野本宮大社より分霊を勧請し、お祀りしたのが始まりと伝えられています。

北条家、徳川家にも崇敬され、江戸時代には旧和泉村の鎮守となっています。

境内には、三代将軍徳川家光が鷹狩りの途中で休息をし、その時に植えたと伝えられているクロマツが、御神木として現在も残っています。

現在の社殿は、江戸時代後期の文久3年に建てられ、明治4年に修復されたものになります。

「和泉の鎮守さま」として、古くからこの地で親しまれてきた神社です。

 

境内案内

永福町駅から歩くこと7~8分。坂を下ったあたりが和泉熊野神社の入口です。木々が多いです。

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こちらが正面。鳥居と石段の先には拝殿も見えます。

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ちょっとした森のようでもあります。

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一礼して一つ目の石鳥居をくぐります。

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そして二の鳥居です。少し変わった石鳥居です。

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参道を進みます。石段の先に三の鳥居もありました。

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右手にも石段があり、そちらは隣接する幼稚園の方へと続いています。

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石段を上り、三の鳥居もくぐります。木の鳥居で、足のある両部鳥居です。

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ようやく社殿の全容が見えてきました。参道は緑に囲まれていて心地よいです。

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石段を上り終えると、景色がいっきに開けます。狛犬さんが手前に一対、拝殿の前にも一対らっしゃいます。

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まずは手前の狛犬さんにご挨拶。こちらが左側の狛犬さんです。容姿に特徴があります。

和泉熊野神社の左の狛犬

 

こちらは右側の狛犬さん。どちらも笑っていて、とても可愛いです。

和泉熊野神社の右の狛犬

 

狛犬さんの顔がたまらなく可愛かったので、正面からもそれぞれ。

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進みます。左手に手水舎。水がありませんでしたので、手をはたいてお清め。

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拝殿へと歩を進めます。厳かな空気が漂っていて、少し張り詰めている感じもしました。そして、拝殿前の狛犬さんがでかいです。

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こちらは左の狛犬さん。写真だとあまり大きさが伝わらないかと思うのですが、大きいんです。迫力があります。

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こちらは右の狛犬さん。どちらも堂々としていて、風格がある感じがしました。

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拝殿に近づくにつれ、さらに厳かな空気が。

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張り詰めた空気の中、参拝させて頂きます。

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境内を散策してみます。こちらは社殿を左斜め前から。

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社殿の左には境内社です。北野神社、御嶽神社、山神社の合祀殿になります。

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合祀殿前の狛犬さんも、凛々しくで迫力がありました。こちらは左の狛犬さんです。

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こちらは右の狛犬さん。サイズは小さいのですが、迫力があります。

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境内社の奥には、徳川家光が植えたという御神木のクロ松です。

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とても立派なクロ松でした。高くそ聳えていて、圧倒されます。

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こちらは少しだけ見えた本殿と、クロ松の下の方です。

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社殿の右には、お稲荷さんが祀られていました。

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右斜め前から見た社殿はこんな感じです。

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境内をうろうろ。拝殿前の開けたスペース、拝殿に向かって右に神楽殿です。

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神楽殿のさらに奥に、社務所のような建物が。

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近づいてみますと、やはり社務所でした。こちらで御朱印を頂きました。

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少し引きの絵で社殿も撮影。狛犬さんの大きさ、少しは伝わるでしょうか…。

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境内は大きな木々に囲まれている感じです。

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一通り境内を散策し、和泉熊野神社を後にしました。

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参拝を終えて

和泉熊野神社、なかなか凄かったです。

空気がけっこう張り詰めている感じがして、独特の雰囲気がありました。入口の方はそんな感じは一切ないのですが、拝殿が近づくにつれて、じょじょに空気が張り詰めていきました。特に拝殿前の空間は、近づき難さもあるくらいでした。少し緊張しました。

そして、拝殿前にいらっしゃった狛犬さんがとても大きくて、迫力がありました。この大きな狛犬さんたちが、独特の空気を作っていたような気もします。

合祀殿の前にいた狛犬さんも、小さいのですがお顔が迫力があって、こちらもまた少し怖いくらいでした。

そんな狛犬さんたちとは対照的に、参道の途中、最初に現れる狛犬さんはとても可愛かったです。お顔がなんともいえず可愛らしくて、ついつい何枚も写真を撮ってしまいました。

全部で三対の狛犬さんがいらっしゃいましたし、何かと狛犬さんたちが印象に残る神社でもありました。

もう一つ、インパクトがあったのは御神木の徳川家光公が植えたとされるクロマツです。境内には大きな木々あちこちに聳えているのですが、そんな中でも本殿の脇から聳えているクロマツは、ひときわ大きくて存在感がありました。圧倒されましたもの。

ちなみにですが、僕はこちらの参拝の途中に、またしても失態を犯します。以前は撮影用のカメラを忘れたこともあったのですが、今回はなんとデジカメが充電切れに…。

ですので後半の写真はスマホ撮影のものになります。

この日の一番の目的は、この後に向かう予定でした大宮八幡宮の撮影を行うことだったんです。以前に一度訪れたことはあったのですが、その時は一切写真を撮っていなかったので。

しかしカメラはこの時点で充電切れ。これはもうどうしようもない。

嫁からは冷ややかな視線。

大宮八幡宮は、泣く泣く諦めることに。

不甲斐ないです。なぜ充電しておかなかったのだろうかと。

もう二度とこのような過ちは繰り返さないと心に誓い、帰路に就きました。

結局この日は、目的だった大宮八幡宮には行けず…永福稲荷神社と和泉熊野神社にしか参拝できませんでした。

しかしながら、どちらも素敵な神社で、参拝できてよかったです。素敵な時間を過ごすことができました。

次回、日を改めて大宮八幡宮にも伺いたいと思います。

カメラの充電を忘れずに。

 

御朱印

こちらが和泉熊野神社の御朱印です。

和泉熊野神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時半から16時までです。神職さまがご不在の時も多いとのことですので、確実に御朱印を頂きたい方は、事前に電話確認をしてから伺った方がよいかと思います。和泉熊野神社の電話番号は「03-3328-6830」です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都杉並区和泉3-21-29です。

和泉熊野神社の公式サイトはありません。

 

電車

京王井の頭線 「永福町駅」から徒歩7~8分。

永福町駅から線路を渡りまっすぐ進みます。途中、左手にモスバーガーがある先を右折。そこから5分ほどです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがあります。

 

周辺のパワースポット

 

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