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銀杏八幡宮(中央区/日本橋)の御朱印と見どころ

銀杏八幡宮の紹介

中央区日本橋蛎殼町にある銀杏八幡宮の参拝レポートです。

読み方は「いちょうはちまんぐう」です。かつては境内に樹齢300~400年の大銀杏があったあことから、銀杏八幡宮と称されるようになった神社です。大銀杏は関東大震災で焼けてしまい現存はしていません。最寄駅は水天宮前駅ですが、茅場町駅や人形町駅からも徒歩圏内です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日本橋の「銀杏八幡宮」へ

僕は以前、台東区にある銀杏岡八幡神社に訪れたことがあるのですが、社名がそちらと似ていますね。銀杏岡八幡神社は、その名の通り銀杏がとても綺麗な神社でしたので、こちらの銀杏八幡宮も、銀杏に由来した神社であることが窺えます。

この日は嫁と二人で日本橋の神社巡りをしていて、銀杏八幡宮が八ヶ所目に訪れた神社になります。

僕たちが現在使っている江ノ島神社の御朱印帳が残り少なくなってきたこともあり、次に使う御朱印帳として、日本橋にある小網神社の御朱印帳を選びました。日本橋には、その購入と言う目的でやって来た流れです。小網神社の御朱印帳が、龍が描かれていてかっこ良かったので。

目的地は小網神社だったのですが、せっかくなので周辺の神社巡りもしてみることに。いつものことではありますが。

しかしながら、日本橋ってめちゃめちゃ神社が多くて、とても全部は回り切れないんです。ほんとにたくさんの神社がありまして。

嫁と協議をしつつ、ざっくりと決めたルートでいくつかの神社を徒歩で回り、目的だった小網神社には、この日七ヶ所目に訪れました。ここまでで、既にけっこうな数の神社を回っていることになります。

小網神社では、無事御朱印帳を手に入れることができ、御朱印も頂きました。

日本橋に来た一番の目的は達成です。

時間も14時を過ぎていましたので、そろそろ切り上げ時です。昼飯のタイミングを逃し、僕も嫁も腹ペコでしたし。

小網神社の最寄り駅は水天宮前駅だったのですが、僕達は茅場町駅を目指します。自宅が三鷹ですので、茅場町からだと東西線で一本で帰れるんですよ。茅場町駅もじゅうぶん徒歩圏内です。

そんなわけで、小網神社から茅場町駅に向かうため、スマホで地図を確認したのですが…。

先ほども書きました通り、日本橋には神社が多いんです。

小網神社と茅場町駅の間にも、もれなく神社がいくつかあるではないですか。なんとなく気付いてたいたんですけどね。腹ペコだったので、気付かない振りをしていた感もありますが。

見つけてしまったからは、これはもう立ち寄るしかないです。途中にあるのに素通りなんてできません。そう言う性格なんですよ、僕は。立ち寄らずにはいられないんです。病気です。

おなかもペコペコでしたし、足も少し疲れ始めてはいたのですが、小網神社と茅場町駅の途中に見つけた銀杏八幡宮と日本橋日枝神社、この二社に参拝することを決め、空腹に耐えつつ歩き出しました。

まず向かったのが、小網神社からも近い、銀杏八幡宮です。

小網神社からは徒歩で5分掛からない距離でした。すぐ近くです。

迷うこともなく、大きな通り沿いに、銀杏八幡宮を見つけました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、誉田別尊(ほんだわけのみこと)です。誉田別尊は、第15代天皇である応神天皇の別名で、武神である八幡神と同一視されています。

創建の年代は不明です。江戸時代中期の正徳3年には、旧福井藩の常盤橋松平氏のお屋敷に、鎮守として祀られていたといわれています。社殿を建立し、ご祭神を祀ったのは、その後の安永4年になります。

当時は境内に樹齢300~400年の大銀杏があり、社名もそれに由来しています。残念ながらその大銀杏は、大正の関東大震災により焼けてしまい現存はしていません。震災では社殿も焼失してしまい、その後再建されました。

中央区内では唯一の八幡神社になります。

文豪である谷崎潤一郎は、この近くで生まれ育ち、当社で月に一度行われていた神楽を楽しみにしていたそうです。

境内には銀杏稲荷神社が合祀されていますが、こちらの創建は銀杏八幡宮よりも古いともいわれています。

焼けてしまった大銀杏とともに、古くからこの地の人々に、親しまれてきた神社です。

 

境内案内

こちらが銀杏八幡宮の入口です。鳥居の前には、「銀杏八幡宮」と「銀杏稲荷」の二つの社号碑が建てられています。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。鳥居からまっすぐ正面の位置にあるのが銀杏稲荷ですね。神狐さんが見えますので。銀杏稲荷には後ほど参拝することに。

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左手が銀杏八幡宮の社殿になります。拝殿の前には手水舎です。

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まずは手水舎でお清めをします。

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拝殿の正面に立ちます。白を基調としたシンプルな社殿です。手前には大きな銀杏の木。

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後ろにも銀杏の木がありました。見上げると「ビルと銀杏」の景色です。

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静かな時間の中、参拝させて頂きます。

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隣りにあった銀杏稲荷に行ってみます。社殿の右手、銀杏稲荷の前は開けた空間になっています。

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銀杏稲荷にも参拝。こちらにも銀杏の木がありました。

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銀杏稲荷の上を見上げますと、こんな景色になります。

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銀杏稲荷の脇には井戸がありました。小さな手水鉢も。

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銀杏稲荷を右前からのアングルで。奥の白い建物は、銀杏八幡宮の社殿です。

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銀杏稲荷の右隣りには英霊碑。手を合わせます。

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英霊碑の前から振り返り、境内を見るとこんな感じです。

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大きな銀杏が何本もあり、癒されました。しばらく境内でのんびりと過ごし、銀杏八幡宮を後にしました。

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参拝を終えて

社名の通り、大きな銀杏の木が何本もある、静かな神社でした。

関東大震災前までは、社名の由来にもなった大銀杏があったとのことですので、現存していないのが残念です。「天空を覆うような大銀杏」だったそうですので、きっと素敵な景色だったと思います。

大銀杏はなくなってしまいましたが、現在の境内にある銀杏もどれも大きく、見上げると高く高く伸びています。銀杏の向こう側には都会的な高いビルの景色が広がっていますので、その対比も綺麗でした。

境内はけっこう開けていて広く感じました。銀杏と社殿以外のものがほとんどなく、鳥居をくぐった先の正面から右手に掛けてが、広々としています。その空間に、銀杏稲荷が祀られています。広々とした場所にある分、銀杏稲荷の方が八幡宮の社殿よりも目立っていた気がします。大きさで言えば八幡宮の方が遥かに大きいんですけどね。鳥居をくぐると、まず正面にあり、目に飛び込んでくるのも銀杏稲荷の方でしたので。

とはいえ、銀杏八幡宮の社殿も白を貴重としたもので素敵でした。社殿の正面にも大きな銀杏も存在感がありました。

銀杏八幡宮は、交通量の多い大通りに面しているのですが、境内にいると不思議と車の音などは全く耳に届かなくなります。必要な音以外を遮断している耳の力なのかもしれませんが。

ですので、とても静かにのんびりと参拝することができました。

直前に訪れた小網神社は多くの参拝者で賑わっていたのですが、こちらの銀杏八幡宮はほとんど人の姿もなく。途中、サラリーマンが境内で仕事と思われる電話を掛けていましたが、それ以外はずっと僕たちしかいませんでした。

銀杏の見える静かな空間を、独占させて頂きました。

立派な銀杏が何本もありましたので、きっと秋には境内が黄色く染まると思います。そんな景色も見てみたくなりました。

銀杏八幡宮。参拝できて良かったです。

続いては、近くにある日本橋日枝神社へと向かいます。

 

御朱印

銀杏八幡宮では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都日本橋蛎殼町1-7-7です。

銀杏八幡宮の公式サイトはありません。

 

電車

半蔵門線 「水天宮前駅」6番出口から徒歩3分。

日比谷線・浅草線 「人形町駅」A2出口から徒歩6分。

東西線・日比谷線 「茅場町駅」10番出口から徒歩10分。

東西線・浅草線 「日本橋駅」D2出口から徒歩15~20分。

最寄は水天宮前駅ですが、茅場町駅や人形町駅からも近いです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、大通りから一本入った神社脇の道路に、短時間でしたら通行の妨げにならぬよう、路駐しても問題ないかとは思います。近くにはコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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