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福徳神社【芽吹稲荷】(中央区/日本橋)の御朱印と見どころ

福徳神社の紹介

中央区日本橋にある福徳神社の参拝レポートです。

読み方は「ふくとくじんじゃ」です。芽吹稲荷(めぶきいなり)芽吹神社(めぶきじんじゃ)とも称されています。かつてこのあたりは「稲荷の森」と呼ばれ、その一端にあった石造りの一里塚が元になっています。最寄駅は三越前駅ですが、新日本橋駅、日本橋駅、神田駅からも徒歩圏内です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

芽吹稲荷として親しまれる「福徳神社」へ

この日は嫁と二人で日本橋の神社巡りをしてみることに。

日本橋の神社は今まで一度も訪れたことがありませんでしたので、これが初めてです。このブログで日本橋のある中央区の神社を紹介するのも初めてになります。

現在僕は江ノ島神社の御朱印帳を使っているのですが、それが残り少なくなってきたんです。で、そろそろ新しい御朱印帳を用意せねばと。

そこで嫁が色々調べまして、日本橋にある小網神社の御朱印帳がかっこいいと。

僕たちは、不純なのかもしれませんが、御朱印帳を選ぶ際の判断基準として「かっこいいかどうか」を優先させてしまっているんです。

また、僕も嫁も辰年の生まれでして、そんなことからなんとなく龍に愛着があるんです。で、これまでに使った御朱印帳も龍が描かれているものが多いんです。今回選んだ小網神社の御朱印帳も、龍が描かれています。

そんな理由から日本橋に行くことになったわけです。

そしていつものごとく、せっかくなので小網神社周辺の神社巡りも兼ねて出掛けることに。

日本橋には、目的の小網神社の他に、福徳神社という気になっていた神社もありましたので、そちらも目的地の一つとして設定。

さらには他にも周辺に神社があるのかな~思い、Googleマップ検索してみますと、日本橋ってめちゃめちゃ神社が多いんですよ。びっくりするくらい。

この日は夕方から井の頭公園にお花見に行く予定がありましたので、そこまで時間に余裕はありません。ちょうど桜の季節だったので。

ですのである程度巡る神社を絞り込むことにしました。

福徳神社~小網神社と言うルートで周ることにして、その途中にある神社を可能な限り回ってみようと言う流れです。

事前にそこまで計画し、いざ日本橋に出発。

地下鉄東西線で日本橋駅に降り、まずは地名にもなっている「日本橋」を渡ります。橋です。

この日本橋には両側に狛犬さん(獅子)がいたり、真ん中には翼のある麒麟の像があったり、なかなか興味をそそられる橋なんです。東野圭吾さんの小説「麒麟の翼」の舞台にもなった橋ですね。

日本橋の獅子や麒麟については、僕が別で書いているこちらのブログで紹介していますので、よかったら見て頂ければと思います。

そんな日本橋をしばらくのんびり眺め、それから福徳神社へと向かいます。

そしてお洒落雰囲気の商店街を抜けますと、高層ビルが立ち並ぶ一角に、福徳神社の赤い鳥居が姿を現しました。

日本橋駅からは徒歩で10分弱でしょうか。

無事到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 

相殿には天穂日命(あめのほひのみこと)、大己貴命(おおむなちのみこと)、少名彦命(すくなひこなのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、三穂津媛命(みほつひめのみこと)がお祀りさています。

太田道灌(おおたどうかん)、弁財天(べんざいてん)、徳川家康(とくがわいえやす)も合祀されています。

創建の詳しい年代は不明ですが、平安時代初期の貞観年間には、既にこの地に鎮座していたと伝えられています。古くから稲荷神社として祀られていました。

昔この辺りは福徳村と言う地名で、社名もそれに由来しています。周囲には森林や田畑があり、その森は「稲荷の森」と呼ばれていたそうです。また、森の一端には石造りの一里塚があり「稲荷の一理塚」と呼ばれ親しまれていました。一理塚は残念ながら江戸時代初期の大地震により崩壊してしまいます。

その後、源義家朝、太田道灌、徳川家康などの武将にも崇敬されます。

江戸時代には二代将軍秀忠が参詣し、その際に鳥居に春の若芽が出ているのを見て、神社の別名を「芽吹神社」としたそうです。

同じく江戸時代には、現在の宝くじにあたる「富くじ」を発行することが許された。数少ない神社でもあります。

現在の社殿は2014年に建て変えられたものとなります。

古くから日本橋の地に鎮座し、崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

日本橋を渡り、お洒落な商店街を進みますと、右手奥に福徳神社の赤い鳥居が見えてきます。

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鳥居は近代的に整備された交差点の角にありました。その向こうには社殿も見えます。

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こちらが正面から見た福徳神社の鳥居です。

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一礼して鳥居をくぐります。周囲には高層ビルが聳えています。

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参道を進みます。とても綺麗に整備された都会的な参道です。

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左手、ピンク色の花が咲いた向こうには社殿が見えます。梅の花かな~と思ったらモモと書かれていました。

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参道を左に折れますと、拝殿の正面に立つ形となります。拝殿はとても綺麗で、かなり新しい建物です。

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拝殿に向かって右手に手水舎です。手水舎の奥はちょっとした公園になっているようです。

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手水舎でお清め。手水舎には龍がいました。

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お清めを終え、拝殿に向かいます。

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拝殿前には一対の神狐さんです。こちらは左の神狐さん。

福徳神社の左の狐

 

こちらは右の神狐さん。どちらも意外と大きめな神狐さんです。

福徳神社の右の狐

 

参拝させて頂きます。

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拝殿の左手に大きな御守りが二つありました。「記念撮影にお使いください」と書かれていましたので、お言葉に甘えて嫁と交互に記念撮影。

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こちらは拝殿を左斜め前からのアングルで。

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拝殿の左手を引きの絵で見ますとこんな景色です。白い建物は授与所でした。

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授与所の前は境外に抜けられる通路にもなっていて、そちら側からでも福徳神社には入ることができます。

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こちらは拝殿と授与所の間です。こちらにも通路があり、この奥も境外に通じています。

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こちらは拝殿に向かい右手です。都会的な公園になっていて、「福徳の森」という名前が付いているようです。

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福徳の森に入ってみます。椿が綺麗に咲いていました。

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奥にはベンチなどもあり、ちょうどお昼時だったため、お弁当など食べている人を多く見掛けました。

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一通り境内を散策し、御朱印も頂きましたので、福徳神社を後にします。こちらは境内から見た入口の鳥居です。高層ビルと鳥居の対比が不思議な感じでした。

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参拝を終えて

福徳神社は、そんなに大きくはない神社だったのですが、都会的な景色の中に自然と融合している素敵な神社でした。

周囲は高層ビルに囲まれているものの、圧迫感のようなものは全くありません。むしろその一帯だけは開けていて、隣接する「福徳の森」とともに、憩いの場になっているような場所でした。

とても綺麗に整備されていて、「都会的な神社」と言う印象が強かったです。

お洒落、と言う言葉が適切かどうかはわかりませんが、そんな洗練された雰囲気もある神社でした。

社殿や手水舎などは、2014年に新しく建てられたものとのことで、かなり新しいです。さらには隣接する「福徳の森」は2016年に完成したばかり。

この辺り一帯が再開発され、それに伴いこの福徳神社も新しくなったようです。そして、その再開発を手掛けたのが三井不動産でして、僕は蒼井優さんが出演している三井不動産のCMで、こちらの福徳神社は見た覚えがありました。

見覚えはあったものの、福徳神社についてあまり学習せずに訪れてしまいましたので、稲荷神社だと言うことも、「芽吹稲荷」と称されていることも知りませんでした。全て参拝してから知ることに。ですので一瞬、福徳神社と芽吹稲荷と、二社あるのかとも思っちゃいましたからね。

この日は平日だったのですが、参拝者も多かったです。途絶えることがありませんでした。

僕たちはお昼少し前に到着し参拝したのですが、12時を過ぎるとさらに参拝者が増え、境内は賑わっていました。オフィスビルなども多い場所ですので、お昼休みに訪れる人も多いのではないかと思います。

宝くじにも縁のある神社で、当選祈願などにもご利益があるとか。

芽生えや成長を祈願する「芽吹き守り」なども有名みたいです。

とても都会的で洗練された福徳神社。

参拝できてよかったです。

福徳神社を後にした僕たちは、そのすぐお隣「福徳の森」にある、薬祖神社へと向かいました。

 

御朱印

こちらが福徳神社の御朱印です。

福徳神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印を頂ける時間は、10時から15時まで、御守りを頂ける時間は9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋室町2-4-14です。

福徳神社の公式サイトはこちらです。
http://mebuki.jp/

 

電車

銀座線・半蔵門線 「三越前駅」 A9出口から徒歩2分。

JR総武本線 「新日本橋駅」3番または5番出口から徒歩4分。

東西線・浅草線 「日本橋駅」B12出口から徒歩10分。

各線 「神田駅」から徒歩10分。

最寄は三越前駅か新日本橋駅ですが、日本橋駅や神田駅からも遠くはありません。10分ほどで着きます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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